「恥ずかしい」スペイン代表主将にホームでブーイング。指揮官が苦言「魂が傷つく」

2024年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここではクラブカラーは別としなければいけない」

ブラジル戦では腕章をロドリ(16番)に譲った主将のモラタ(左から2人目)。(C)Getty Images

 ホームでの代表戦で地元の観客からキャプテンにブーイングが浴びせられた。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は胸を痛めている。

 3月26日に行われたスペイン対ブラジルの親善試合は、3-3のドローに終わった。試合後、デ・ラ・フエンテ監督は、会場のサンティアゴ・ベルナベウで主将アルバロ・モラタに向けられたブーイングに苦言を呈している。米スポーツチャンネル『ESPN』が報じた。

 デ・ラ・フエンテ監督は「母国で代表チームのキャプテンがブーイングされるのは魂が傷つく」と話している。

「つらい。(ベルナベウの観客は)素晴らしい。だが、スペイン人として、スペインの選手がブーイングされるのは恥ずかしいことだと思う」

「だが、大半のファンはスペインをサポートしてくれた。代表チームを支えることを教育していくのは全員の仕事だ。ここではクラブカラーは別としなければいけない。それはメディアの仕事だ。みんなでこれを解決できるか見ていこう」
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 一方、PKで2得点をあげたロドリは、モラタからこの日の試合でキャプテンマークを譲られたことに礼を述べている。今週祖父を亡くしたロドリは、「アルバロの行動にとても感謝している」と話した。

「彼がいかに素晴らしい人かを示しているよ。この2得点は亡くなった祖父にささげる」

 モラタはベルナベウを本拠地とするレアル・マドリーのユース出身で、トップチームデビューも飾った。ユベントス移籍後に一度はマドリーに復帰したものの、1シーズンでチェルシーに移籍。その後、同じマドリッドのアトレティコ・マドリーに移籍し、現在も同クラブに所属している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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