「敗因は自分。ピッチに立つ資格がない」――板倉滉は悪夢のイラン戦からいかにして立ち直ったのか。「みんなに申し訳ないという気持ちは常に持っていますけど...」

2024年03月19日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「切り替え自体はすぐできました」

イラン戦では本領を発揮できなかった板倉。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 先のアジアカップで、優勝候補の筆頭と目されていた日本代表は、準々決勝でイランに1-2と敗れて敗退。不本意な結果に終わった。

 そのイラン戦で、90分を通して精彩を欠き、後半アディショナルタイムにハイボールの処理を誤った上に、決勝点となるPKを献上したCBの板倉滉(ボルシアMG)は、試合後にこう自分を責めた。

「本当に申し訳ない気持ち。チームメイトもそうですし、日本から応援してくれてる人もたくさんいたと思うので。今日の敗因は自分にあると思う。ああいうパフォーマンスをしている時点で代表選手としてピッチに立つ資格がないっていうのは強く感じたし、もっと責任感をもって、やりたいなと思います」
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 大会後には、激励があった一方で厳しい声も飛んだ。悪夢のようなあの一戦からいかにして立ち直ったのか。3月18日に実施された日本代表の練習後の取材で、こう述べている。

「もちろん、みんなに申し訳ないという気持ちは常に持っていますけど、ただ、毎日、次の日が来るわけで。立ち止まっているわけにはいかないというか、前に進まないといけない」

 27歳のDF「これからあの経験があってよかったなと思える、そんなキャリアを歩んでいきたいなと思ったので。切り替え自体はすぐできましたし、帰ってすぐ試合もあったというのもあったので。本当に目の前の試合に集中してやってました」と続けている。

「危機感を持って(カタールから)帰ってきた」という板倉は、その悔しさを胸に、北朝鮮との連戦に挑む。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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