【日本代表】ハリルジャパンは「第2段階」へ。「縦に早い攻撃」にプラスされる二つの要素とは?

2016年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ブラボー」「スペクタクル」とチームを褒め称える一方で、リスク管理の甘さも指摘。

「まだ私たちはそのレベルに達していない」。ハリルホジッチ監督が、そう語った真意とは? 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 グループE最大のライバルであるシリアを5-0で退けた日本は、無敗・無失点でワールドカップ2次予選の首位通過を決めた。試合後、ハリルホジッチ監督は快勝劇に頬を緩ませ、「ブラボー」「スペクタクル」とチームを褒め称えた。
 
「非常に美しい夜だったと思います。美しい勝利をしたし、スペクタクルだったとさえ言えるかもしれません。本当にビッグチャンスがかなりありました」

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 17分のオウンゴールを皮切りに計5得点。さらに「失点もしなかった」のだから、賛辞を並べるのも当然だ。
 
 それでも指揮官は、9月から始まる最終予選に話が及ぶと、表情を引き締めた。
 
「ただ、日本代表というチームは、すべての面で向上できると思っています」
 
 とりわけ強調したのが、ゲームコントロールについてだ。『最終予選で、一番修正しなければいけない課題は?』との質問に、ハリルホジッチ監督はこう答えている。

「オーガナイズをキープすることでしょうか。我々が攻撃をしている時に、どのようにブロックをキープできるかが鍵です。ゲームをコントロールするところですね。今日は集中が欠けたせいか、ボールを簡単に相手に渡す場面がありました。ディフェンスの厳しさを、我々のイメージとして定着させなければいけない。本当のチームのクオリティはそこに出ます。

 しかし、まだ私たちはそのレベルに達していない。今日は我々のホームで試合をしましたが、アウェーではどうなるでしょう? 相手が先に点をとったら、審判が我々に不利な状態だったらどうでしょう? そうすると困難に陥ります」
 

次ページ「縦に早い攻撃」を強調していた指揮官の新たな引き出し。「ゲームコントロール」と「守備の厳しさ」が次なるテーマに。

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