「『甘くないね』って言っている時点で舐めている」冨安が指摘の“熱量問題”に鄭大世が見解「ミステリアスな北朝鮮はFIFAランク無視の実力があるチーム」

2024年03月05日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ある意味の慢心が心の隙となり...

アジアカップで熱量の違いを指摘した冨安。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 3月に再開される北中米ワールドカップのアジア2次予選に向け、気になったのはアジアカップでのイラン戦後の冨安のコメントだ。

「僕も含めてですけど、チームとして熱量が感じられなかった」

 3月21日、26日に開催される北朝鮮との連戦で相手は死に物狂いで戦うはずだが、果たして日本はどうか。冨安が指摘した"熱量問題"について、元北朝鮮代表の鄭大世氏は次の見解を示す。

「メディアを通して『やっぱり甘くないね』って言葉をよく使う。『アジアカップ、簡単じゃないぞ』っておそらく監督も言っていたはずですが、その時点で舐めているわけですよ」

 誰あろう、鄭大世氏自身も「今回のアジアカップは日本が優勝するだろうと正直、思っていたけど...。心の隙ですよね」という。ある意味の慢心が心の隙となり、パフォーマンスを低下させる。それがアジアカップでの日本代表だった。
 
 W杯のアジア2次予選、いずれも2試合を消化したグループBで日本(1位)と北朝鮮(2位)の勝点はそれぞれ「6」と「3」。仮に2位でも次のラウンドに進めるという心の隙が日本に生まれれば、最悪の結果を招く可能性もあるか。鄭大世氏は言う。

「まあ、日本代表が2次予選で敗退することはないと思います。ただ、北朝鮮は侮れない相手ですよね。ミステリアスで、FIFAランク無視の実力があるチームだから、(勝つのは)簡単ではない」

 今回の連戦、熱量の問題が改めて表面化しなければいいが…。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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