金田喜稔がアフガニスタン戦を斬る!「特筆に値した金崎、清武のパフォーマンス。一方で、ハーフナーは以前からなにも変わっていない」

2016年03月25日 サッカーダイジェスト編集部

野心が伝わってきた金崎のプレーは、まさに“THIS IS FW”

前線で存在感を示した清武(左)と金崎(右)。このふたりの連係からチーム2点目が生まれた。写真:サッカーダイジェスト

 5-0という大差でアフガニスタンを下し、2次予選突破へ前進した。シリア戦も含め、相手の実力からすれば勝つのは当然だが、しっかり結果を掴んだのは評価したい。

【マッチレポート】日本 5-0 アフガニスタン

【PHOTOハイライト】 岡崎が衝撃の先制弾、清武1得点・2アシスト

  
 今回は、主にこれまで採用してきた4-3-3ではなく、前線を2トップにした4-4-2でスタートし、さらに、本田や香川ら主力数人をベンチに置いた。そんななかで、代わりに出場した選手たちがチャンスを活かそうとチャレンジする姿勢は見て取れた。
 
 なかでも、チームに一番刺激を与えていたのは金崎だろう。昨年11月のシンガポール戦で得点していたし、Jリーグでも好調を維持しているので注目していたが、動きにキレがあって、活き活きとしていた。
 
 なにより目立ったのがシュート意識の高さで、「絶対にゴールを奪うんだ」という野心溢れるプレーは、まさに"THIS IS FW"。もちろん、巧みな技術で先制点をもたらした岡崎のプレーも素晴らしかったと思うし、プレミアリーグで日々戦っているだけの実力は感じられたが、貪欲にゴールを狙い続けた金崎も、クローズアップされて良いはずだ。
 
 おそらく、ポルトガルやドイツリーグでのプレーを経て、ゴールを奪うことがいかに難しいかを学んだのだろう。以前よりも積極性が増して見ていて非常に頼もしく、金崎のような選手がいることで、メンバーの競争原理も活性していくと思う。
 
 その金崎のプレーに触発されたかのように、時間の経過とともに輝き始めた清武にも触れないわけにはいかない。先制するまでは、相手が自陣ゴール前を固めていた影響もあって、持ち味があまり活きていなかった。ただ、岡崎の先制点をアシストした勢いも相まってか、その後は彼がゲームの流れを完全に変えた。
 
 やはり、CKやFKであれだけ精度の高いキックを蹴れるのは大きい。それに、メンバーが途中で変わってもしっかりチームの意図を汲みながらゲームをコントロールできていたのも見逃せない。そういう意味でも、今後もメンバーから外せない選手だなという印象を与えていた。

次ページ“良いボールが来たら競る”というスタンスは変わっていない

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事