【アフガニスタン戦スタメン&プレビュー】本田と香川はサブ。“11人の化学反応”でハリルジャパンはいかなる変貌を遂げるのか――

2016年03月23日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

改めて、“勝利”と“無失点”と“大量得点”を強調。

トップ下や右ウイングでは好調をキープする原口の起用もあるか。システムは往来の4-3-3と予想したが、4-4-2あるいは4-1-3-2の可能性も。

 ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のラスト2試合で、日本は3月24日にアフガニスタン、同29日にシリアと対戦する。
 
 シリアとはおそらく、無条件で最終予選に進出できるグループ1位の座を賭けて戦うことになるだろう。"首位決戦"に弾みをつけるためにも、格下と目されるアフガニスタン戦を取りこぼすわけにはいかない。
 
 前日会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、改めて、メンバー発表時に口にしていたノルマを強調した。
 
「今回の2試合の目的は勝利。失点をせず、たくさん点を取ることだ」
 
 アウェーで戦った前回の対戦ではアフガニスタンに6-0、シリアには3-0と完勝を収めている。今回も圧倒的な実力差を示したうえで、勝点6を上積みして最終予選進出を決める――指揮官の言葉からはそんな強い意志が感じられた。
 
 結果だけでなく内容も求めるハリルホジッチ監督はまた、今回の3月シリーズで「異なるオーガナイズにトライしたい。それが上手くいくかどうかは少し様子を見てみたい」とも語っている。
 
 このオーガナイズとはシステムなのか、選手起用なのか、戦い方なのか、なにを指しているのかは実際に試合を迎えてみないと分からない。宇佐美貴史に聞けば、「明日、見てもらえれば」と明言を避け、「チーム全体として、出る選手(の役割)は少し変わると思います」とのことだ。
 
 いずれにせよ、アフガニスタン戦で先発に名を連ねるのは、現時点でのベストメンバーではないということだ。
 
 ハリルホジッチ監督はこの試合に向け、本田圭佑、香川真司、川島永嗣に関して、報道陣からの「先発で90分、プレーできそうか?」との質問に、はっきりと「ノン」と答えている。彼ら3人はそれぞれの所属クラブでの活動の影響で、1日遅れでチームに合流しており、「疲労を考慮しなければならないし、リスクは取らない。控えにしたいと考えている」(ハリルホジッチ監督)と明言している。
 
 ただ、川島については少々、事情が違うようで、「プレーするためにここに来たわけではない。トレーニングはできるが、まだ少し痛みを感じている」(ハリルホジッチ監督)との判断で、よほどのことがない限り、今回はピッチに立つことはない。
 

次ページ最大の焦点は、トップ下を含めた前線の4人の顔ぶれ。

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