五輪代表の新戦力? JFAアカデミー出身の遠藤翼がMLSデビュー&ワールドクラスと競演

2016年03月15日 杉浦大介

「ピルロのマークにつくことが多かったんですけど、近くで見て学ぶことは多い」

デビュー2戦目のニューヨーク・シティ戦では、ピルロ(右)やビジャとの競演を果たした遠藤。ピルロとのマッチアップには「学ぶことが多かった」(C) Getty Images

 ダビド・ビジャ、アンドレア・ピルロ、フランク・ランパード、セバスチャン・ジョヴィンコ……。トロントFCの背番号9を背負う遠藤翼のプロ2戦目は、多くの欧州スターたちとしのぎを削る華やかな舞台となった。
 
 3月13日、トロントFCはニューヨークのヤンキースタジアムで行なわれた今季2戦目でニューヨーク・シティFCと対戦。この日はニューヨーク・Cの"ビッグ3"のうちのランパードは欠場したものの、ビジャは2得点、ピルロも鋭いパスを連発して場内を盛り上げた。
 
 一方、トロントのジョヴィンコも鮮やかなゴールをマーク。見応えのある内容でファンを沸かせた末に、試合は2-2のドローで終わった。
 
「ビジャは足もとが巧いし、常にいろいろな役をする。ピルロは(ボールを)簡単にさばいて、いつでも前を向いている。ピルロのマークにつくことが多かったんですけど、近くで見て学ぶことは多い。良い経験になりました」
 
  試合後、この日は見せ場のないまま58分に交代した遠藤は、ビッグスターたちとの初対決をそう振り返っている。
 
 前週のニューヨーク・レッドブルズ戦。ジョヴィンコのパスからゴール前でPKを誘発し、遠藤は敵地での勝利に大きく貢献した。しかしこの日はらしくないトラップミスなどもあり、やや存在感に欠けた。それでも本人の言葉通り、23歳のルーキーにとって一戦一戦が良い勉強になっていることは間違いないのだろう。
 

次ページアメリカ名門大で10番、MLSのドラフトでは1巡指名を受ける。

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