【J1採点&寸評】FC東京×神戸|最後の最後で神戸をどん底へ。阿部の決勝弾を呼び込んだ徳永がMOMに相応しい

2016年03月11日 サッカーダイジェスト編集部

ボールのないところでの米本と橋本の貢献も高く評価。

【警告】FC東京=なし 神戸=キム・スンギュ(20分)、岩波(49分)、伊野波(82分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】徳永悠平(FC東京)

【チーム採点・寸評】
FC東京 6.5
昨季のカテナッチョを彷彿させる守備が光る。橋本、徳永の連係から阿部につなぐ攻撃から決勝点を決めて勝点3を取れたのは大きい。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節 FC東京1-0 神戸

神戸 4.5
3トップに効果的にボールが入らず、思うようにゲームをコントロールできなかった。最後の最後にゴールを奪われる悪夢のような展開。

【FC東京|採点・寸評】
GK
47 秋元陽太 6
敵が突っ込んできても思い切りパンチングで弾き返す勇敢な守りに拍手。今季J1で初の完封ということで、本人もホッと一安心だろう。

DF
2 徳永悠平 6.5
国見高時代の後輩・渡邉とのマッチアップで安定した守備。経験に裏打ちされたポジショニングで裏のスペースも上手くケアし、88分には気の利いたクロスで阿部の決勝弾をお膳立てした。

3 森重真人 6.5
CFのレアンドロを抑えつつ、テクニックを活かして組み立てにも関与。最終ラインで何気なく捌く技術は見た目以上にハイレベルだ。

5 丸山祐市 6.5
相棒の森重とゴール前に強固な壁を築いた。予測、動き出しのクオリティが特に素晴らしく、76分には際どいFKで会場を沸かせた。

25 小川諒也 6
セットプレーのキッカーを任されながらも絶好機を作り出せなかった。ただ、本業の守備では石津らを零封。落ち着いて対応していた。

MF
7 米本拓司 6.5(90+4分OUT)
24分のセンターサークル付近でのパスミスはいただけない。それでもプレーの質は高く、ボールがないところでの貢献も"大"だった。

27 田邉草民 5.5(72分OUT)
スルスルと抜けていくドリブルが印象的。決定機と思われた53分のヘディングシュートは決めたかった。やや悔いが残るゲームに……。

37 橋本拳人 6.5
ピッチを縦横無尽に動き回り中盤の広範囲をカバー。CBコンビがゆとりを持って振る舞えた背景に、この男のハードワークがあった。

38 東 慶悟 5.5(67分OUT)
良い形でボールに絡めず、37分にはピッチに足を取られて転倒。とはいえ、左SBの小川にスペースを与える動きはいぶし銀だった。

FW
20 前田遼一 5.5
ファーストDFとして機能する一方で、30分に右サイドからのクロスでチャンスを演出。ミスも目立ったが、ゴールへの気迫は感じた。

44 阿部拓馬 6.5
こぼれ球を拾ってエリアの外から果敢に狙い、53分にはキレのあるドリブルから田邉にクロス。88分には値千金の決勝ゴールを決めた。

交代出場
MF
48 水沼宏太 5.5(67分I N)
投入直後にクロスをふかすなど、気合いがやや空回りの印象も。CKのボールも精度を欠き、勝利を呼び込む切り札になれなかった。
 
FW
21 サンダサ 5.5(72分IN)

終盤の84分に左サイドで見せたキープ力は見事だった。フィニッシュへよりスムーズに持ち込めれば、J1初ゴールも奪えるはずだが。

MF
高橋秀人 (90+4分IN)
クローザーとして後半のアディショナルタイムにピッチへ。最終ラインの前に位置取り、味方を鼓舞しながら守りに集中していた。

監督
城福 浩 6.5
膠着状態で、攻撃的なキャラクターの水沼、サンダサを投入。結果的に終盤に決勝ゴールが生まれたのだから采配は当たったと言える。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 
 

次ページ神戸は決定機0の不甲斐ない出来に終わる。

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