「何回負けて泣いてんだって」「まだまだ緩くて甘いんだろうな」J1昇格を逃した清水の秋葉監督が刺激的な言葉で心境を吐露

2023年12月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「プロとして何も残せていない」

清水をJ1に導けなかった秋葉監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 昇格プレーオフ決勝で東京Vと引き分けた清水は残念ながらJ1昇格を果たせなかった。試合後、静かに会見場に現われた秋葉監督は厳しい言葉を並べた。

「見ての通り、何も勝ち得なかった。ただただ、それだけ。何回負けて泣いてんだっていう。プロとして何も残せていない。まだまだ足りないってことですから。僕を含めて下を向いている場合でも、泣いている場合でもないです。

しっかりとこれを心に刻んで、これからのフットボール人生、どうキャリアを過ごすのか。まだまだフットボーラーとして、プロとして、人間力、勝負強さ、メンタリティ、そういうものが全て足りないということですから、このオフに自分がどうなりたいのか、一人ひとりが見つめ直して、しっかりと自分たちのキャリアをどう過ごすべきなのか、考えたいと思います」

 そして清水のファン・サポーターに向けて、次のようなメッセージを残した。
 
「ただただ申し訳ない。何度も、何度も悔しい想いをさせる、本当に何回目だって。言う言葉がないくらい。それでも多くの方が清水エスパルスを応援してくれる、それに対して感謝の気持ちしかないです。それに応えられない。まだまだ緩くて甘いんだろうなと思いますから、何かを根本的に僕を含めて変えないと、これを繰り返す。オフシーズンに見つめ直したいです」

 刺激的な言葉で心境を吐露した指揮官の熱意を実践できるか。優秀なタレントを擁しながら、なぜレギュラーシーズンを4位で終えたのか、そのあたりも見つめ直したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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