「イタリア代表のブッフォン、ドイツ代表のノイアーみたいになれれば」熟練記者も称賛の21歳の逸材。最大のライバルは37歳のベテラン?

2023年11月29日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「振る舞いが整っている」

シリア戦での活躍が記憶に新しい鈴木。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 北中米ワールドカップのアジア2次予選のシリア戦で、ポテンシャルを示したひとりがGKの鈴木彩艶だ。ハイボールを難なく処理したプレーをはじめ、安定したパフォーマンスでチームに落ち着きをもたらした。熟練記者の河治良幸氏は、以下のようにこの21歳の逸材を評している。

「ここからイタリア代表のブッフォン、ドイツ代表のノイアーみたいになれればという楽しみがある一方、他の選手が頑張っても鈴木選手をなかなか超えられない状況になってしまうかも心配もある。良い意味での心配ですけどね。そう思わせるぐらい鈴木選手のポテンシャルは凄いです」

 河治氏は続けて「局面、局面でツッコミどころはありますが、それすら覆ってしまぐらいのスケール感がある」とも言っていた。

 確かに、この先、10年、20年、日本のゴールマウスを守るかもしれないとの期待を抱かせる仕事ぶりをシリア戦では見せた。そんな鈴木は人間性にも優れており、河治氏は「彼の礼儀正しさは素晴らしい。振る舞いが整っている」とも称賛していた。
 
 鈴木をライバル視しているのが、37歳のベテラン、「浦和レッズの西川周作です」(河治氏)。

「(西川は)必ず日本代表に入ると言っていました。実はその西川選手が最大のライバルになる可能性があります(笑)。

 今後、日本代表戦で鈴木と西川がポジションを争う。そうなれば、浦和レッズのファン・サポーターは"胸熱"だろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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