【バイタルエリアの仕事人】vol.34 古川陽介|「自分の間合いに引きずり込む」。常に”相手の逆を取る”ドリブルの極意「プレミアは参考になる選手が多い」

2023年11月29日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今季は実力を発揮できなかったイメージが強い」

プロ2年目のシーズンは出場機会を増やすも、「納得していない」と話す古川。写真:永島裕基

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第34回は、ジュビロ磐田のMF古川陽介だ。

 滋賀県出身の古川は、小学1年生の時に地元のAZUL FCでサッカーを始める。その後、中学時代は京都サンガF.C.U-15でプレーし、高校は名門・静岡学園に進学。3年生時には10番を背負った。

 卒業後の2022年にジュビロ磐田でプロキャリアをスタートさせて、2年目の今季はコンスタントに出場機会を得ており、チームの1年でのJ1復帰にも貢献。成長著しい期待の若手が今シーズンを振り返った。

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 チームとしては、目標としていた1年でのJ1復帰というのを達成できたので良かったです。最終節の栃木SC戦(2-1)は難しい試合でしたが逆転できました。運もありましたが、シーズンを通してみんなが一丸となって、勝つべき試合を落とさなかったのが昇格に繋がりました。

 でも上位チームに対して勝てなかったところであったり、そういうゲームでの試合内容もまだまだ。来季はより厳しい戦いが待っているので、改善していかなければいけないと思っています。

 個人的には、今季はプロ1年目に比べると、途中出場だけでなくスタートから出る試合もあって、出場時間が増えました。緊迫したゲーム状況の中でも長い時間、使ってもらえるようになって、それは強度の部分や、90分を通してのプレー、求められている守備のタスクをこなせるようになってきたことが大きかったと思います。

 それでも序盤は試合に絡めなくて苦しかったですし、納得のいくシーズンではありませんでした。持ち味を出せている場面もあったし、魅せるプレーや、チャンスメイクもできていました。でも、まだまだ実力を発揮できなかったというイメージが強いですね。
【動画】古川のドリブルテクニック講座

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