金田喜稔がシリア戦を斬る!「久保は得点だけでなく、味方を活かすプレーも光っていた。パリ五輪世代が存在感を発揮するなど好材料が多かった」

2023年11月22日 サッカーダイジェスト編集部

何かやってくれそうな雰囲気を感じる

32分にミドルシュートで先制ゴール奪った久保。(C)Getty Images

[W杯アジア2次予選]日本 5-0 シリア/11月21日/プリンスアブドゥラー・アルファイサル・スタジアム

 日本代表はワールドカップ・アジア2次予選でシリア代表と対戦し、5-0で大勝。5日前のミャンマー戦に続き、実力差を見せつけてくれたね。

 日本は32分に、久保のミドルシュートで先制した。早い時間帯でゴールが欲しいなか、相手の守備を崩すのに時間がかかったけれど、菅原と伊藤の両サイドバックがインナーラップして攻撃参加を繰り返し、相手のセンターバックの意識をサイドに向けさせたからこそ、中央にスペースが空いて、久保が仕留めることができた。この1点は大きかった。

 また、ミャンマー戦では町田が強烈なミドルシュートを打っていたけど、シリア戦では守田らが果敢に狙っていた。引いた相手に対してはその姿勢で良いと思うし、最終ラインや中盤の選手にミドルの力があるのも魅力だ。
【PHOTO】日本代表のシリア戦出場16選手&監督の採点・寸評。スコアラーと指揮官に7点台の高評価。MOMは4Aの14番
 伊東が4アシストをマークし、追加招集されたパリ五輪世代の細谷がゴールを奪ったのも素晴らしいけど、個人で最も良い動きを見せたのは、やっぱり久保だね。得点だけでなく、味方を活かすプレーも光っていた。

 日本代表の課題として指摘し続けてきたフリーキックやコーナーキックなどのリスタートも、久保がいることで全体的なレベルが上がる。

 それに彼がボールを持つと、何かやってくれそうな雰囲気を感じるよね。チーム内での存在感も増しているから、鎌田や堂安、南野らがいるなかで、今後どう起用されるのか。森保監督の采配に注目したい。

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