パリ五輪に呼びたいOA3人は? CBに助っ人を2人加えるのは自然な流れ。残り1枠は…鍵を握りそうなのが久保建英

2023年11月18日 松尾祐希

すでにリストを作成していると伝え聞く

現在22歳の久保。パリ五輪出場はあるのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 U-22日本代表が11月18日にアルゼンチン代表と対戦する。昨年3月に発足したパリ五輪を目ざすチームにとって、国内での親善試合は初めて。お披露目となる一戦でどのような戦いを見せるのか注目が集まる一方で、チーム作りは佳境を迎えつつある。

 パリ五輪の最終予選を兼ねたU-23アジアカップが来年4月中旬にカタールで行なわれ、本大会開幕は7月の下旬。残された準備期間は短く、与えられた環境でチームを仕上げていく必要がある。

 まずはアジアの戦いを突破するために、インターナショナルマッチウィーク外に行なわれる最終予選で選手を招集できるように交渉しなければならないが、同時に本大会で3名まで起用できるオーバーエイジ枠も一考する時期に差し掛かってきた。

 すでにリストを作成していると伝え聞くが、実際にどのポジションに必要なのか。本大会もインターナショナルマッチウィーク外のため、特に欧州のクラブでプレーする選手の動向次第で求められる選手が変わってくるが、現状で最も必要なポジションはCBだろう。
 
 チーム発足当初から西尾隆矢(C大阪)、鈴木海音(磐田)、木村誠二(FC東京)の3名が継続的に招集を受けてきた。しかし、彼らはいずれも所属チームでポジションを奪えておらず、ベンチから外れる試合も珍しくない。

 実際に今までの海外遠征でも不安定なパフォーマンスが目立ち、大岩剛監督の起用法を見ても軸を定められていない印象がある。他の選手の台頭を待ちたいところだが、10月のアメリカ遠征でリスト入りしたチェイス・アンリ(シュツットガルト)も不発。今季はセカンドチームで安定してゲームに関わっていたが、スタメンで起用されたアメリカ戦は早々にパスミスで失点に絡んでハーフタイムでピッチを去っている。

 今回のアルゼンチン戦は戦外となっており、代わりに9月のアジア競技大会で評価を高めた山崎大地(広島)がメンバー入りを果たした。だが、層が薄いポジションに変わりはなく、新たな選手の台頭を待っているような時間もなくなりつつある。

 そうした事情を鑑みれば、CBに助っ人を2人加えるのは自然な流れだろう。冨安健洋(アーセナル)、板倉滉(ボルシアMG)といった国際経験豊かなタレントの力を用いたい。クラブ事情で招集できるか否かは不透明で、叶わなかった場合は谷口彰悟(アル・ラーヤン)などベテラン選手の力を借りる考えもあるかもしれない。

【PHOTO】まさにスタジアムの華! 現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら"WAGs"を一挙紹介!

次ページ堂安律や守田英正、伊藤敦樹、佐野海舟も候補に

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事