【J2採点&寸評】千葉×徳島|関塚采配が的中! 大逆転の立役者は、途中出場の長澤、吉田、山本

2016年02月28日 本田健介(サッカーダイジェスト)

交代出場の3人がアディショナルタイムの2点に絡む。

【警告】千葉=エウトン(56分)、多々良(90+4分) 徳島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】吉田眞紀人(千葉)

【チーム採点・寸評】
千葉 6.5
強固な守備ブロックを形成して少ない手数で攻め切るというプレシーズンで磨いてきた形でチャンスを創出。ネットを揺らせないもどかしい展開が続いたが、最後に途中交代の3人の働きで2点を奪い、大逆転勝利を収めた。

徳島 6
ボールを持たされた感は強く、カウンターで攻め込まれる場面が目に付いた。それでもFKから先制ゴールを奪ったあたりは評価できる。結局は逆転負けも悪くない内容だった。

【千葉|採点・寸評】
GK
23 佐藤優也 5.5
失点シーンはFKをクリアしようと前に出るも、こぼれ球を拾われて決められた。フィードもやや精彩を欠いた。
 
DF
3 近藤直也 6.5
CBの相棒、イ・ジュヨンを上手くフォローしつつ、最終ラインをコントロール。個人の出来としては試合を通じて安定していた。

5 多々良敦斗 5.5
守備に重心を置き右サイドに蓋をした。一方で、フィードの精度には課題を残した。
  
24 イ・ジュヨン 5.5
序盤はクリアミスや一発で飛び込む軽い対応が目立つ。時間の経過とともに少しずつ落ち着いていった。
 
27 阿部翔平 6.5
左サイドからシンプルながらも高精度のクロスを供給。自慢の左足でチャンスを演出した。
 
MF 
8 井出遥也 6.5
ワンタッチプレーと鋭いドリブルを駆使し、カウンターの先導役として機能。攻撃陣を引っ張った。
 
15 富澤清太郎 6(83分 OUT)
アランダと組み最終ラインの前に強固な防波堤を築いた。相手への寄せは速く、力強くボールを回収した。

16 小池純輝 6(63分 OUT)
右サイドからドリブル突破を試みるも精度を欠いた。ただ、逆サイドからのクロスに飛び込むなど積極性はあった。
 
22 アランダ 6.5
中盤で相手を潰す役割を全う。奪ってから前線へクサビを入れる一連のプレーは秀逸。
 
FW
9 エウトン 6.5(71分 OUT)
安定感抜群のポストプレーを披露。周囲を上手く活かしつつ、自らも積極的にフィニッシュに絡んだ。
 
11 船山貴之 6
相手守備陣のギャップを突いて中盤でボールを受け、上手くサイドへ展開した。残念だったのは、ややパスがずれたこと。
 
交代出場
MF
10 長澤和輝 7.5(63分 IN)
ボールがなかなか回って来ず、低い位置まで受けに下りるも効果的な展開にはつなげられなかった。だが、最後に大仕事。ゴール前の混戦でボールを押し込み、逆転弾を決めた。
 
FW
18 吉田眞紀人 7.5(71分 IN)
最前線でボールを受けようと奮闘。ゴール前を固めた徳島ディフェンスに苦められたが、ロスタイムに値千金の同点ゴールを奪取。
  
MF
6 山本真希 7(83分 IN)
1点を追う状況でピッチへ。守備のバランスを取りながらタイミング良く攻撃に参加し、吉田の同点ゴールをアシスト。
 
監督
関塚 隆 7
敗戦の濃厚ななか、交代カードの3人が逆転勝利に大きく寄与。素晴らしい采配だった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ徳島は先制点を奪うも悔しい逆転負けに。

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