【U-17日本代表 採点・寸評|ポーランド戦】鮮烈な“逆足弾”で勝利に導いた高岡がMOM。守護神は最後まで集中が途切れず

2023年11月12日 松尾祐希

69分に豪雨の影響で一時中断

苦しみながらも白星スタートを切った森山ジャパン。写真:佐藤博之

[U-17ワールドカップ]日本 1-0 ポーランド/11月11日/Si Jalak Harupat Stadium

 U-17日本代表は現地11月11日、インドネシアで開催されているU-17ワールドカップのグループステージ初戦でポーランドと対戦。76分に高岡伶颯が挙げた1点を守り抜き、1-0で勝利した。本稿では、現地の取材記者によるチームや選手、監督の採点・寸評をお届けする。
【動画】左足一閃! 高岡伶颯の決勝弾
【日本代表・総評】
採点「6.5」

 苦しみながらも勝点3をもぎ取った。

 8分にGK後藤亘のフィードに抜け出した井上愛簾がGKとの1対1を迎えたが、この絶好機はポストに嫌われる。ここから相手の攻撃に手を焼き、2トップ+2トップ下を置く3-5-2で臨んできたポーランドに前から守備でハメられた。

 中盤で何度もボールをロスト。ショートカウンターをくらい、度々危ない場面を迎えた。とりわけ狙われたのが日本の右サイド。左ウイングバックのクシシュトフ・コランコなどにボールを持たれ、何度もペナルティエリアの角にボールを入れられた。

 奪い返しにいっても、取り所がはっきりせずにマイボールにできない。何度が敵陣にボールを運んでチャンスを作り出したが、徳田誉や井上などが決定機を決められなかった。

 日本は流れを変えるべく、永野修都に代えて山本丈偉を投入。すると、攻撃のリズムが良くなり、中盤でボールが回るようになった。雨が強まるなかでもスペースにボールが運べるようになり、徳田のフリックから最終ラインの背後を取れるようになっていく。

 60分からは立て続けに好機を演出。しかし、これも決め切れず、69分に豪雨の影響で一時中断を余儀なくされた。

 試合は約20分の中断を経て再開。このタイミングで投入された道脇豊、高岡伶颯のコンビが躍動し、良い流れを断ち切らずにゴールへ迫る。すると、76分に高岡がゴール前で仕掛け、ひとり外して左足を一閃。見事に決まり、均衡を破った。

 以降は相手の猛攻に晒されたが、GK後藤を中心に粘り強く守って無失点。一進一退の展開が続き、相手のシステムとのミスマッチにも悩まされたが、初戦を勝利で飾った。
 

次ページ終了間際のピンチは足でセーブ

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