観る者の胸を打つ奮闘ぶりだった。

　現地11月６日に開催されたプレミアリーグの第11節で、トッテナムはチェルシーとホームで対戦。１－４で今シーズン初黒星を喫し、首位の座から陥落した。

　開始６分にデヤン・クルセフスキのゴールで先制したトッテナムだったが、33分にクリスティアン・ロメロが同点弾となるPKを献上したうえに、危険なタックルでレッドカードを受けて退場。数的不利を強いられる。

　さらに55分にも、ディスティニー・ウドギーが２枚目のイエローカードで退場。２人少ない状態での戦いを余儀なくされる。

　それでも、75分にニコラス・ジャクソンに勝ち越し点を奪われるまでの20分間、気迫の籠った守備で失点を防いだだけでなく、リードされた後も３度の決定機を創出。後半アディショナルタイムに２点を追加されるまで、スリリングな試合を展開した。

【画像＆動画】一発レッドとなったトッテナムDFの"踏みつけタックル"→PK献上で痛恨の失点

　このスパーズの勇敢なプレーを、普段は辛口のご意見番たちも称賛。英公共放送『BBC』によれば、リバプールOBのジェイミー・キャラガー氏は英衛星放送『SKY SPORTS』でこう称えている。

「ほぼ40年間フットボールを観てきたが、中立の立場として、さまざまな理由から、あれは私が観た中で最も楽しい試合のひとつだったと言える。まさに入場料に値する。だからこそ、プレミアリーグは大差をつけて絶対的に世界最高のリーグなんだ」

　また、マンチェスター・ユナイテッドOBのガリー・ネビル氏も『SKY SPORTS』で、「（トッテナム指揮官の）アンジェ・ポステコグルーはピッチに残った選手たちを誇りに思うだろう。結局のところ、エキサイティングで爆発的で狂ったゲームだった」と興奮気味に語っている。

　その言葉通り、スリリングな好ゲームだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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