日本代表、W杯アジア2次予選のメンバー構成はどうなる? “サプライズ”はない可能性が高い。選手を試すなら...

2023年11月06日 河治良幸

森保監督は可能な限り主力を招集か

W杯2次予選に挑む日本代表の予想メンバー。(C)SOCCER DIGEST

 11月からワールドカップ・アジア2次予選がいよいよ始まる。日本代表は16日にホームでミャンマーと、21日に敵地でシリアと相まみえる。

 FIFAランキング18位の日本にとって、同158位のミャンマー、同92位のシリア(順位は2023年10月26日発表)は格下と言える。その相手に対し、ベストメンバーで挑むか、それともフレッシュな選手を積極的に試すべきか。アジア2次予選を戦い抜くうえでのメンバー構成を考察する。

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 結論から言うと、2次予選の招集に"サプライズ"はない可能性が高い。2次予選やアジアカップでは、メンバー構成が26人から23人になることもあり、森保一監督は可能な限りのフルメンバーで、2次予選の最初の2試合に臨むはずだ。

 その分、元旦に行なわれるタイ代表との親善試合ではプレミアリーグ組など、ウィンターブレイクのないリーグの選手を呼べない事情を逆利用して、フレッシュなメンバーを活動に参加させると見られる。そこから何人かはそのままアジア杯に参加することになるかもしれない。

 ただ、11月の招集についても、主力や継続的に招集されているメンバーの怪我やコンディションによる入れ替わりはありそうだ。
 
 10月のメンバー発表の時点で、9月からの入れ替えは5人だった。そこから三笘薫(ブライトン)がコンディション不良、前田大然(セルティック)が怪我で、川辺駿(スタンダール・リエージュ)と奥抜侃志(ニュルンベルク)の2人を追加招集。さらにGKの前川黛也が合宿中に指を負傷して離脱した。

 結果的に9月の欧州シリーズから8人が新たに招集されたが、森保監督のスタンスとしては、このタイミングで大量に選手を入れ替えるようなことはせず、必要に応じて、徐々にフレッシュな選手を入れていくプランだろう。

 大きくメンバーが入れ替わらないなかで、9月も10月も1試合目と2試合目でスタメンを大幅に入れ替えるなど、招集した選手は起用法を固定しすぎず、複数ポジションも試しながらチャンスを与えてきた。

 その理由の1つとして前述の通り、公式戦のメンバーがカタールW杯で採用された26人制から、もとの23人に戻るという点がある。そうした事情も考えると、これまでカタールW杯後の8試合で招集してきた選手から選んでいくことが基本線になるはず。
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