【横浜】不惑まで突っ走る! 38歳の中澤佑二が第一線で輝き続ける理由

2016年02月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「とりあえず、40と決めています。その先は分からない」。

2月25日に38歳の誕生日を迎えた中澤。プロ18年目となる今季の目標は「優勝したい」。(C)SOCCER DIGEST

 2月25日、横浜の中澤佑二が38回目の誕生日を迎えた。
 
「(開幕を2日後に控え)開幕弾、バースデーゴール(を決めたい)。残りのサッカー人生は短いですから、記録より記憶に残る、みなさんの思い出の一部になるようなメモリアルゴールを、ね」
 
 この年齢にもなれば、すでに引退している選手もいるなかで、中澤は今も元気にピッチを駆け回り、代えの利かない主力メンバーとしてチームを支えている。
 
 まだまだスパイクを脱ぐ気はない。あと2年経てば、40歳――。ひとまずは"不惑"まで走り続けるつもりだ。
 
「とりあえず、40と決めています。その先は分からない。心と身体と相談して」
 
 自分のことを、目標を定めてそこから逆算していくタイプだと言う。ひとつの区切りを設けることで、そこに向かっていくことがモチベーションとなり、サッカーに打ち込めているようだ。
 
 かつてのチームメイトの頑張りも、中澤を奮い立たせている。
 
「ドゥーさん(ドゥトラ)が40までやったんだっけ? マルキ(ーニョス)も39でバリバリやっていたし。自分より上の選手が頑張ってきた姿を間近で見てきたので、その齢までは頑張れるかな、と。それが自分の中でのモノサシなので」
 
 40歳までは、CBで誰にも負けたくない――そのためにはどんなに厳しいメニューでも、若い選手たちと一緒にこなす。
 
「疲れているから休んでいいよ、とは言われたくない」
 
 同じようにトレーニングをこなすだけでなく、「逆に若手よりも良いタイムで練習を終えたい」と、目をギラギラさせる。
 
 そんな中澤を支えている原動力とはなにか。
 
「なんでしょうかね。まあ、サッカーが好き、というのもあるんでしょうね。観る、教える、じゃなくて"する"。教えたいと思う人は、もしかしたら早く辞めるのかもしれない。僕は、サッカーをしているほうが好き。その違いだと思いますけどね」
 

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