連戦でもフル出場を続ける甲府DF蓮川壮大「まだ若いので、疲労は全然問題ない」と意気軒高

2023年10月30日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

シュートブロックでは「コースにしっかり入れた」

果敢なシュートブロックでピンチを救った蓮川。写真:滝川敏之

[J2第40節]大宮 0-2 甲府/10月29日/NACK5スタジアム大宮

 ヴァンフォーレ甲府は、10月29日に行なわれたJ2第40節の大宮アルディージャ戦で2-0の勝利。リーグ戦8戦無敗とし、J1昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した。

 この一戦で、センターバックの一角で完封勝利に大きく貢献したのが、DF蓮川壮大だ。持ち前の高い身体能力を活かした守備で、チームのピンチを救った。

 特に光ったのが、的確なシュートブロックだ。11分に相手FW室井彗佑のシュートを阻むと、56分にもMF高柳郁弥のフィニッシュを足で弾き出した。

 見事な決定機阻止について、蓮川はこう明かした。

「面で守るじゃないですけど、最後、自分がゴールに一番近いポジションなので。無失点にこだわるのは毎試合ですけど、シュートコースにしっかり入れたことが、ああいうシーンにつながりました」

 2-0とスコアでは快勝だったものの、決して楽な試合ではなかった。篠田善之監督が「非常に難しい試合だった。前半は苦労したシーンが多かった」と振り返るように、前半は攻め込まれるシーンが目立った。
  
 そんななかでも、チームは無失点でしのいだ。25歳DFは冷静に戦っていたという。
【動画】甲府DF蓮川壮大が身体を張って決定機を阻止!
「押し込まれる時間が多かったですし、クロスなど怖いシーンや危ないシーンもありましたけど、遠回りさせて、最後の局面で、中はちゃんとシュートのタイミングで全員が守備に行けていたので、そんなに焦ることなくできていました。前半を無失点で終わるのは、チームとしても一番、大事だと思います」

 甲府は、リーグ戦に加えてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも参戦している。蓮川は10月20日のV・ファーレン長崎戦(1-1)、25日に中国で行なわれた浙江FC戦(0-2)、今回の大宮戦、すべてフル出場している。

 タイトな日程にも、「まだ若いので、疲労は全然問題ないです」と自信を見せ、ACL出場の意義を力強く語る。

「なかなかこういう経験はできないので、連戦のなかで、自分のコンディショニングも、改めて出続けることによって、しっかりコントロールできると思います。そういう意味で、試合に長く使ってもらって、ありがたいです」

 ACLでは「メンタルコントロールや、コンディションもなかなか難しかったことがあった」と認めながら、「国際試合で経験できることは、すごくたくさんあります。しっかり反省もしたいですし、これからのサッカー人生にとって、すごく大事な試合です。少しでもプラスにしていきたいです」と意欲的だ。

 タフで意気軒高な甲府の砦は、リーグ戦については「まずは目先の試合、熊本戦にしっかり勝っていけるように準備します」、ACLでは「しっかりノックアウトステージに上がれるように、準備していきたいです」と気合を入れた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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