【J1】開幕直前チェック 神戸編|唯一のPSMでも新システムが機能せず。不安を残すシーズンインに

2016年02月25日 サッカーダイジェスト編集部

守備面の強化は急務。期待が持てるのは、前線3人の好連係くらい。

神戸の2016年シーズン基本布陣。この4-3-3が機能しない場合は、昨季に採用した3-4-2-1を併用していくことになるだろう。

【プレシーズンを通じての収穫と課題は】

 始動はJ1、J2全クラブを通じて最も遅い1月27日で、こなした対外試合はわずか2試合。それも2月13日の鳥取とのトレーニングマッチは非公開で、新シーズンの"ネルシーニョ神戸"を判断する材料は、2月21日のプレシーズンマッチの岐阜戦と、沖縄キャンプなどを通じたトレーニングの内容しかない。
 
 トレーニングで力を入れたのは守備面の強化だ。昨季はリーグ戦で無失点はわずか5試合と、脆弱さを見せたウィークポイントの改善に時間を割いた。しかし、岐阜戦は1-0で勝利したものの、チャンス数で上回られるなど、守備陣は安定したパフォーマンスを見せられず。新システムの4-3-3も機能したとは言い難かった。
 
 一方で、岐阜戦で収穫と言えたのはゴールを挙げた渡邉と、昨季はグロインペイン症候群でシーズンの大半を棒に振ったP・ジュニオールが状態の良さを見せた点だ。攻撃面ではレアンドロを含めたこの3人が好連係を披露し、開幕戦へ希望を感じさせた。

次ページ昨季の連勝は、わずか2回。求められる安定した戦い方。

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