今季も超スリリング。上位陣をも巻き込むJ2残留争いで生き残るのは? 最終節に“潰し合い”の可能性も

2023年10月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

大宮の粘り強さは侮れない

4連勝中と復調傾向にある大宮。この勢いを駆って残留を果たせるか。写真:福冨倖希

 今季のJ2リーグも昇格プレーオフを除けば残り3節と、クライマックスを迎えている。激しさを増す昇格争いとともに目が離せないのがサバイバルレースだ。

 自動降格2枠のうちひとつは現在22位の金沢に決定しているので、残る1枠がどこになるかが最大の注目点になる。39節終了時点での勝点で判断すると、16位から21位の6チームが降格候補と言えるか(15位は勝点46の水戸)。

 16位以下のクラブを具体的に見てみる。

16位 徳島(勝点44/9勝17分13敗/40得点・51失点)
17位 いわき(勝点44/11勝11分17敗/40得点・63失点)
18位 熊本(勝点43/11勝10分18敗/46得点・49失点)
19位 栃木(勝点43/10勝13分16敗/37得点・43失点)
20位 山口(勝点43/10勝13分16敗/35得点・61失点)
21位 大宮(勝点39/11勝6分22敗/37得点・63失点)  

 この中で順位でも勝点でも厳しいのが21位の大宮だが、リーグ4連勝中と復調傾向にある。直近の藤枝戦でも0-2から追いつき、後半のアディショナルタイムに突き放すという大逆転劇を演じており、その粘り強さは侮れない。

 勢いだけなら他の5クラブを上回っている印象で、残留への光は見えている。ただ、気になるのは今後の対戦相手だ。
 
<大宮>
40節・甲府戦(H)
41節・清水戦(A)
42節・東京V戦(H)

 対戦相手は全て上位陣。7位の甲府、さらに自動昇格を狙う2位の清水と4位の東京Vと難敵揃いなのだ。

 ちなみに、大宮以外の5クラブの対戦相手は以下になる。

<徳島>
40節・長崎(A)
41節・藤枝(H)
42節・秋田(A)

<いわき>
40節・千葉(A)
41節・山形(H)
42節・藤枝(A)

<熊本>
40節・清水(A)
41節・甲府(A)
42節・山口(H)

<栃木>
40節・岡山(A)
41節・東京V(A)
42節・磐田(H)

<山口>
40節・仙台(A)
41節・町田(H)
42節・熊本(A)

 こうして見ると、栃木は大宮と同じく自動昇格を狙う2チームと対戦。また、展開によっては最終節の山口と熊本の一戦が"潰し合い"になる可能性もある。大宮が明らかに不利とも言いにくく、節を消化するたびに状況は目まぐるしく変わりそうだ。

 上位をも巻き込むサバイバル。今季も超スリリングである。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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