【ブンデス現地コラム】史上最年少となる28歳! ホッフェンハイムの青年監督ナーゲルスマンとは?

2016年02月19日 中野吉之伴

恩師トゥヘルの助言を受けて指導者の道へ。

ステフェンスの辞任を受けて、ホッフェンハイムの監督に就任したナーゲルスマン。17位に沈むチームを残留に導けるか。(C)Getty Images

 2月11日、ブンデスリーガ史上最年少の監督が誕生した。体調不良を理由に辞任したフーブ・ステフェンスの後を受け、28歳のユリアン・ナーゲルスマンがホッフェンハイムの新たな指揮官となったのだ。このニュースは、ドイツでも大きな注目を集めた。

 現役時代のナーゲルスマンを知る者は、多くないだろう。ブンデスリーガでの出場歴はなく、1860ミュンヘンやアウクスブルクのBチーム(U-23)でプレー。08年に20歳の若さで引退を余儀なくされたのは、度重なる怪我が理由だった。

 そんな不運に見舞われたナーゲルスマンがセカンドキャリアを踏み出すうえでひとつの方向性を示した人物がいる。現ドルトムント監督のトーマス・トゥヘルだ。

 ナーゲルスマンが指導者の道を志したのは、07-08シーズンにアウクスブルクのBチームを指揮していたトゥヘルの助言がきっかけだった。引退から2年後の10年7月にはホッフェンハイムU-17のアシスタントコーチに就任。13年1月にはトップチームのアシスタントコーチに抜擢され、マルクス・ギスドル監督をサポートして1部残留に貢献した。ちなみに当時のチームには宇佐美貴史(現ガンバ大阪)も所属していた。
 

次ページU-19ブンデスリーガを制して知る人ぞ知る存在に。

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