［国際親善試合］日本 ４－１ カナダ／10月13日／デンカビッグスワンスタジアム

　日本代表は国際親善試合でカナダ代表と対戦し、４－１で圧倒した。最後の１失点はいらなかったけど、22分の大迫のPK阻止がチームに勢いをもたらしたと言えるだろう。

　相手はカタール・ワールドカップを経験したメンバーも少なくなく、決して弱かったわけではない。でも、日本は昨年11月に同じく国際親善試合で１－２で負けた時のリベンジの側面もあっただろうから、その意味でも勝ち切ったのは大きい。

　カナダ戦での４ゴールもそうだけど、６月シリーズのエルサルバドル戦からの５試合で計22ゴールと、その圧倒的な攻撃力は凄まじい。でもこれは三笘や伊東をはじめ、久保、鎌田、上田など、個人の能力が上がっているからこそ。

　さらに細かいことを言えば、カナダ戦で左サイドは三笘ではなく中村だったけど、左サイドからクロスを上げる時に右サイドの伊東が中に入ってきて、点を奪えるポジションが取れている。逆も然りで、その動きも今の日本代表の得点量産に寄与しているはずだ。
【PHOTO】日本代表のカナダ戦出場17選手＆監督の採点・寸評。３人が７点台の高評価。MOMは２ゴールの17番

　守備面では、カタール・ワールドカップの時よりもディフェンスのライン設定が高くなっている。それは単純にラインを上げるという共通認識だけでなく、ビルドアップでしっかり繋いで前線にボールを運び、フィニッシュの形を作ることに継続してトライしてきた積み重ねであり、すごく好感が持てる。

　ただ、カナダ戦の勝利で５連勝と勝ち続けているから隠れているけど、リスタートから点が取れないという課題は残ったままだ。

　冨安、板倉、伊藤洋、町田といった高さのある選手はいるだけに、あとはキック精度とサインプレーだろう。そのキッカーは久保なのかもしれないけど、久保を右に置くなら現状では伊東に次ぐ２番手。カナダ戦では田中や中村もキッカーを務めていたけど、誰が蹴る時にどうするのか、チームとしての形を作っていく必要がある。

【動画】影山優佳がカナダ戦を大胆に振り返る!!