「接し方が少し違います」町田MF下田北斗が思う黒田監督の凄さとは? 長崎戦での衝撃ミドル弾も解説「相手が来ないのが分かったので...」

2023年10月11日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今までは言われてこなかった点を指摘される」

下田は黒田監督(写真)から新しい刺激を受けているという。写真:滝川敏之

 最終盤に突入しているJ2リーグで、トップに立っているFC町田ゼルビア。第38節終了時点で、荒天のため延期された秋田戦が未消化で1試合少ないなか、2位の清水エスパルスに勝点5差をつけて、クラブ初のJ2優勝とJ1昇格に向けて邁進している。

 シーズン開幕前から、スタッフ・選手ともに積極的な補強で注目されていた。監督には青森山田を名門に育て上げた黒田剛氏、ヘッドコーチにはサガン鳥栖で監督経験がある金明輝氏を招へい。選手は、大量19人を獲得した。

 MF下田北斗も、大きな期待を受けて新加入した。2014年のプロ入り以降、甲府、湘南、川崎、大分に在籍してきた31歳は、ここまで26試合に出場して2得点をマークしている。

 そんなレフティに、インタビューを実施。第1回では38節・甲府戦(3-3)に向けて古巣での思い出などを語ってもらった。甲府戦で下田は、ボランチの一角でスタメン出場して、89分まで攻守に渡って奮闘した。

 第2回では、黒田監督や自身の今シーズンの出来について訊いた。
 
――◆――◆――

――黒田監督は、どんな方でしょうか?

 今までのプロの監督とは、選手に対する接し方が少し違います。プロの監督さんは、もちろん皆さんそれぞれ違うけど、似ている部分もあると感じます。何となくですけど、その世界でやってきた常識というか、言語化が難しいのですけど…。

 黒田監督は、そういう概念というか、プロでは今年が初めてということもあってか、今までは言われてこなかった点を指摘されることもあります。それが、自分たちにとって、新しい刺激になっています。「あ、そういう考え方もあるんだ」と。

 また、勝負に対するこだわりも強いです。当然、どの監督も持っていますが、なかでも黒田監督は、強いこだわりというか、勝つために、どう戦っていくかからの逆算。そういったところから、チームを作っていると感じます。

――どういった指摘を受けるのでしょうか?

 まず、選手に妥協させないというか、チームとして求めていることは、しっかり求められます。球際、切り替え、ハードワークは大前提。それらの面では、絶対に相手に負けないでやろうというのは、常に、試合前のミーティングでも言われています。

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