「優勝に向けて落とせない」町田MF下田北斗が古巣の甲府戦に意気込み! 元同僚で新人時代の伊東純也を回想「変わらないと思うけど...」

2023年10月06日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

今季加入でここまで25試合・2得点をマーク

精度の高い左足のキックが武器の下田。豊富な運動量も魅力だ。写真:滝川敏之

 今季のJ2リーグもいよいよ佳境を迎えている。J1昇格を目ざして各クラブがしのぎを削るなかで、首位に立っているのがFC町田ゼルビアだ。

 青森山田を高校サッカー屈指の名門に育てた黒田剛監督を迎えた初年度で、いきなり躍進。台風の影響で10月14日に延期になった秋田戦が未消化で1試合少ない状況で、2位の磐田に勝点6差をつけて、首位に立っている。

 クラブ初のJ2優勝とJ1昇格がはっきりと視界に入るなかで、10月8日に第38節で6位の甲府と対戦する。秋田戦を含めた残り6試合のうち、本拠地の町田GIONスタジアムで戦えるのは、甲府戦と同29日開催の40節・金沢戦の2戦のみだ。

 残り少なくなった貴重なホームゲームを前に、かつて甲府でもプレーしたMF下田北斗にインタビューを実施。下田は専修大を卒業後の2014年に、甲府でプロキャリアをスタート。その後、湘南、川崎、大分を経て、今季、町田に加入した。

 2ボランチの一角で、精度の高い左足のキックを武器に、ゲームメイクやミドルシュートを披露し、豊富な運動量を活かした献身的な守備でも貢献。ここまで25試合で2得点をマーク。36節の長崎戦(6-0)では、豪快なミドル弾を叩き込んでいる。

 そんな31歳の経験豊富なレフティに、2年間在籍した甲府でのエピソードを訊いた。
 
――◆――◆――

――甲府加入のきっかけを教えてください。

 オファーをもらったのが、大学4年生になる年でした。そのシーズン前のキャンプに参加して、キャンプ後にオファーをいただきました。森淳さんという甲府を知っている人ならば誰でも知っているような有名なスカウトの方に、評価していただきました。

 その時の監督は今、(東京)ヴェルディを指揮している城福(浩)さんでした。練習に参加した時にサッカーが面白くて、ボールをつなぐ感じで。 僕に合っていると判断して、決めました。

――当時からボランチだったのですか?

 大学の時は、ボランチをやっていました。プロに入って、甲府は当時、5-4-1のシステムで、ボランチで出ることもありましたけど、シャドーでも出ました。

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