36歳の太田宏介が”涙”の引退発表。プロ18年目の決断。14年から2年連続Jベストイレブンに選ばれ、15年にはJ1最多の13アシストをマーク【町田】

2023年10月03日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

7つのクラブを渡り歩いた左サイドバック

今季限りでの現役引退を表明した太田。写真:鈴木颯太朗

 2023年10月3日、FC町田ゼルビアの太田宏介(36歳)が今季限りでの現役引退を発表した。プロ18年目の決断である。会見では、本人がいきなり涙を見せながら以下のようにコメントしている。

「この度、私、太田宏介はプロ選手を引退することを決断いたしました」

 2006年に当時J2の横浜FCでプロのキャリアをスタートさせると、09年から清水エスパルス、12年からFC東京で活躍。14年、15年にはJリーグのベストイレブンに選ばれ、15年シーズンはDFながらもJ1最多の13アシストをマークした。

 2015年のアジアカップ参戦を経て、15-16シーズンにオランダのフィテッセに移籍。17年にFC東京に復帰し、19年7月2日には名古屋グランパスに加入した。さらに20年12月からオーストラリアのパース・グローリーでプレーし、22年から町田と、ここまで7つのクラブに在籍してきた。
 
 横浜FC加入当初は「練習にもついていけなくて」と弱気なスタンスだった太田が、高木琢也監督、都並敏史監督の下で急成長。「師匠」三浦淳寛との出会いもあり、日本屈指の左サイドバックとなった。

 07年のU-20ワールドカップに出場し、日本代表歴は7試合・0得点。本人曰く「フットボーラーとしてのキャリアは大成功」だった。今季は怪我もあり町田で満足行く結果を出していないが、プロサッカー選手としてのフィナーレをどう飾るか。町田の今季最終節は11月12日の仙台戦(ホーム最終戦は10月29日の金沢戦)だ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)



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