セルティックの岩田を尊敬
今夏に横浜からSTVVに移籍。長年の夢だった海外挑戦の第一歩を踏み出した。写真:元川悦子
ベルギー1部シント=トロイデン(以下、STVV)が今夏補強した目玉の1人として、期待されているのが、パリ五輪世代のボランチ、藤田譲瑠チマだ。
東京ヴェルディのアカデミー育ちの彼は、2019年にトップ昇格を果たすと、21年に徳島ヴォルティスへ赴き、J2からJ1へ個人昇格。さらに翌22年には横浜F・マリノスへ移籍。J1タイトル獲得に貢献すると同時に、同年7月のE-1選手権で日本代表デビューを飾り、大きな飛躍を遂げた。
横浜2年目の今季は喜田拓也、渡辺皓太の両ボランチの壁に阻まれ、先発出場機会をなかなか掴めなかったが、パリ五輪を目ざすU-22日本代表では主軸として活躍。その将来性の高さをSTVVの立石敬之CEOとトルステン・フィンク監督に認められ、8月のベルギー移籍が実現したのである。
「海外移籍に関しては、ヴェルディでプロになった頃から強く意識していました。『25~26歳で、イングランド・プレミアリーグでプレーする』というのが、僕の前々からの目標で、『自分が追い求めるものは海外にしかない』と言ってもいいくらい、もともと海外志向が強かったんです。
でもヴェルディ時代はチャンスがなく、徳島、マリノスと移籍しましたけど、どんどん時間が過ぎていくに連れて、『早く海外に行かないといけない』という危機感が強まっていました。そんな時にシント=トロイデンから誘ってもらった。ベルギーから欧州5大リーグに移籍する選手も多いし、迷うことなく決断しました」と、藤田は移籍の経緯を明かした。
東京ヴェルディのアカデミー育ちの彼は、2019年にトップ昇格を果たすと、21年に徳島ヴォルティスへ赴き、J2からJ1へ個人昇格。さらに翌22年には横浜F・マリノスへ移籍。J1タイトル獲得に貢献すると同時に、同年7月のE-1選手権で日本代表デビューを飾り、大きな飛躍を遂げた。
横浜2年目の今季は喜田拓也、渡辺皓太の両ボランチの壁に阻まれ、先発出場機会をなかなか掴めなかったが、パリ五輪を目ざすU-22日本代表では主軸として活躍。その将来性の高さをSTVVの立石敬之CEOとトルステン・フィンク監督に認められ、8月のベルギー移籍が実現したのである。
「海外移籍に関しては、ヴェルディでプロになった頃から強く意識していました。『25~26歳で、イングランド・プレミアリーグでプレーする』というのが、僕の前々からの目標で、『自分が追い求めるものは海外にしかない』と言ってもいいくらい、もともと海外志向が強かったんです。
でもヴェルディ時代はチャンスがなく、徳島、マリノスと移籍しましたけど、どんどん時間が過ぎていくに連れて、『早く海外に行かないといけない』という危機感が強まっていました。そんな時にシント=トロイデンから誘ってもらった。ベルギーから欧州5大リーグに移籍する選手も多いし、迷うことなく決断しました」と、藤田は移籍の経緯を明かした。
ご存じの通り、同クラブからは遠藤航(リバプール)、鎌田大地(ラツィオ)、冨安健洋(アーセナル)の3人が大きな飛躍を遂げている。その成功例に続きたいという思いは、今夏加入組の全員が抱いているはずだ。
ただ、藤田は「自分もすんなりルートに乗れる」と楽観視はしていない。新たな環境に適応し、実力を発揮し、チームを勝たせられる存在にならなければ始まらないと分かっているのだ。
「僕が励みにしているのは、マリノスの先輩の岩田智輝選手(セルティック)ですね。岩田君は練習、試合はもちろんのこと、常日頃から練習以外のところでも本当に努力していましたし、地道な努力を積み重ねてJリーグMVPになり、海外まで上り詰めた人だと尊敬しています。僕も天才系ではないので、同じように頑張っていくしかない。そういう覚悟を持ってベルギーに来ました」
【PHOTO】2023年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち
ただ、藤田は「自分もすんなりルートに乗れる」と楽観視はしていない。新たな環境に適応し、実力を発揮し、チームを勝たせられる存在にならなければ始まらないと分かっているのだ。
「僕が励みにしているのは、マリノスの先輩の岩田智輝選手(セルティック)ですね。岩田君は練習、試合はもちろんのこと、常日頃から練習以外のところでも本当に努力していましたし、地道な努力を積み重ねてJリーグMVPになり、海外まで上り詰めた人だと尊敬しています。僕も天才系ではないので、同じように頑張っていくしかない。そういう覚悟を持ってベルギーに来ました」
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