ドイツメディアは日本を警戒
今夏にリバプールへ移籍した遠藤。短期間とはいえ、プレミアでの経験は大きいはずだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
現地9月9日夜(日本時間10日未明)のドイツ戦が刻一刻と近づき、臨戦態勢に突入しつつある日本代表。4日のヴォルフスブルク集合から4日目を迎えた7日夕方のトレーニングは、冒頭15分以外、メディアをシャットアウトして本番モードの調整を実施。2日後の大一番をどう戦うかをチーム全体で徹底的にすり合わせた模様だ。
ドイツのほうは、前線の大黒柱であるニクラス・フュルクルク(ドルムント)に加え、ジャマル・ムシアラ(バイエルン)の離脱が決定。主力級アタッカーを続々と欠く緊急事態に陥っている。今年に入って1勝1分3敗という不本意な結果も含め、ハンス・フリック監督の危機感はピークに達しているだろう。
そういった事情もあり、ドイツメディアも「日本はかなり強い」「拮抗した試合になる」と日本を大いにリスペクトした論調が目立つ。そのムードを後押ししているのが、遠藤航(リバプール)と鎌田大地(ラツィオ)という昨季までドイツで大活躍していた2人が、揃って強豪クラブに赴いたことだ。
特にリバプール入りしたキャプテン遠藤の変貌には、ドイツの関係者、サッカーファンともに興味津々に違いない。
「そんなにやることは変わらないし、この2週間で自分が急激に成長するわけでもないですし。もちろん、期待されているのは分かってますけど、あくまで自分らしさを出せればいいと思ってます」と、遠藤は普段通りの冷静な口ぶりだ。
それでも、ユルゲン・クロップ監督からボランチとしての能力を高く評価され、いち早く試合に出ている部分は、ドイツの警戒心を引き上げる材料になる。
遠藤自身も「もう一歩、足を速く出さないとボールを奪えないとか、プレッシャーも速いし、そのへんは全然違う」とイングランドの環境を評したように、短期間とはいえレベルの高い舞台でバトルを繰り広げた経験値もプラスになるだろう。
ドイツのほうは、前線の大黒柱であるニクラス・フュルクルク(ドルムント)に加え、ジャマル・ムシアラ(バイエルン)の離脱が決定。主力級アタッカーを続々と欠く緊急事態に陥っている。今年に入って1勝1分3敗という不本意な結果も含め、ハンス・フリック監督の危機感はピークに達しているだろう。
そういった事情もあり、ドイツメディアも「日本はかなり強い」「拮抗した試合になる」と日本を大いにリスペクトした論調が目立つ。そのムードを後押ししているのが、遠藤航(リバプール)と鎌田大地(ラツィオ)という昨季までドイツで大活躍していた2人が、揃って強豪クラブに赴いたことだ。
特にリバプール入りしたキャプテン遠藤の変貌には、ドイツの関係者、サッカーファンともに興味津々に違いない。
「そんなにやることは変わらないし、この2週間で自分が急激に成長するわけでもないですし。もちろん、期待されているのは分かってますけど、あくまで自分らしさを出せればいいと思ってます」と、遠藤は普段通りの冷静な口ぶりだ。
それでも、ユルゲン・クロップ監督からボランチとしての能力を高く評価され、いち早く試合に出ている部分は、ドイツの警戒心を引き上げる材料になる。
遠藤自身も「もう一歩、足を速く出さないとボールを奪えないとか、プレッシャーも速いし、そのへんは全然違う」とイングランドの環境を評したように、短期間とはいえレベルの高い舞台でバトルを繰り広げた経験値もプラスになるだろう。
今回の遠藤がこれまで以上の出足の鋭さ、デュエルや球際の迫力を押し出してくれれば、日本の勝機は高まると見てよさそうだ。
鎌田にしても、直近の9月2日のナポリ戦で決勝弾を叩き出して、今回の代表活動に乗り込んできたのは、非常に心強い点である。
「(マウリツィオ・)サッリ監督の守備や攻撃の仕方は、今までドイツの監督の下でやっていたのとは全然違う。どれが正解か分からないけど、自分にとっては考え方や引き出しが増えたかなと思います」と、本人も1か月間の前向きな変化を口にしていた。
昨冬のカタール・ワールドカップで、日本はドイツに2-1で逆転勝ち。世界の強豪国を2度続けて倒そうと思うなら、斬新なアイデアや工夫も必要になる。カタールの地で鎌田はそれを思うように出せずに苦しんだが、今回は少し余裕を持ってプレーできるのではないか。彼なりに最適解を見出せれば、ゴールへの推進力や迫力も高まるだろう。
鎌田がフランクフルト時代にはなかった「怖さ」を前面に押し出せば、相手も驚き、容易に捕まえられなくなる。ドイツを混乱に陥れるような「意外性」を今回の彼に強く求めたい。
【PHOTO】欧州遠征でドイツ・トルコと対戦!親善試合に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
鎌田にしても、直近の9月2日のナポリ戦で決勝弾を叩き出して、今回の代表活動に乗り込んできたのは、非常に心強い点である。
「(マウリツィオ・)サッリ監督の守備や攻撃の仕方は、今までドイツの監督の下でやっていたのとは全然違う。どれが正解か分からないけど、自分にとっては考え方や引き出しが増えたかなと思います」と、本人も1か月間の前向きな変化を口にしていた。
昨冬のカタール・ワールドカップで、日本はドイツに2-1で逆転勝ち。世界の強豪国を2度続けて倒そうと思うなら、斬新なアイデアや工夫も必要になる。カタールの地で鎌田はそれを思うように出せずに苦しんだが、今回は少し余裕を持ってプレーできるのではないか。彼なりに最適解を見出せれば、ゴールへの推進力や迫力も高まるだろう。
鎌田がフランクフルト時代にはなかった「怖さ」を前面に押し出せば、相手も驚き、容易に捕まえられなくなる。ドイツを混乱に陥れるような「意外性」を今回の彼に強く求めたい。
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