結果は出なかったからこそ
C大阪戦で先発した上福元。PKなどで3失点したが、前半には好セーブも見せた。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第26節]C大阪 3-0 川崎/9月2日/ヨドコウ桜スタジアム
0-3で完敗したC大阪戦、川崎のゴールを久々に守ったのが上福元直人だ。
今季チームに加入した守護神は、ポジションを掴んだ時期もあったが、7月以降はチョン・ソンリョンが先発に名を並べるようになり、第2GKとして出番を待つ日々が続いた。
それだけにC大阪戦へ強い想いもあったはずだ。チームは3日前の天皇杯準々決勝の新潟戦をPK戦でのチョン・ソンリョンの活躍もあり、一丸となってモノにした。ただ一方で、リーグ戦は直近の5試合で2分3敗。勝利が欲しい一戦だった。
鬼木達監督は疲労も考慮しつつ、C大阪への対応として選手を入れ替えながら、従来の4-3-3ではなく、3-5-2へのシステム変更を選択。
序盤こそミスが重なったが、守備時は5バックになるなど徐々に安定し、ウイングバックを生かしながら攻撃も展開した。しかし52分に、左からジョルディ・クルークスにクロスを入れられると、レオ・セアラと競った高井の頭に当たったボールがネットに吸い込まれ、上福元も反応し切れずに失点。VAR判定を含めて2本のPKを与えてしまい、0-3で敗れた。
0-3で完敗したC大阪戦、川崎のゴールを久々に守ったのが上福元直人だ。
今季チームに加入した守護神は、ポジションを掴んだ時期もあったが、7月以降はチョン・ソンリョンが先発に名を並べるようになり、第2GKとして出番を待つ日々が続いた。
それだけにC大阪戦へ強い想いもあったはずだ。チームは3日前の天皇杯準々決勝の新潟戦をPK戦でのチョン・ソンリョンの活躍もあり、一丸となってモノにした。ただ一方で、リーグ戦は直近の5試合で2分3敗。勝利が欲しい一戦だった。
鬼木達監督は疲労も考慮しつつ、C大阪への対応として選手を入れ替えながら、従来の4-3-3ではなく、3-5-2へのシステム変更を選択。
序盤こそミスが重なったが、守備時は5バックになるなど徐々に安定し、ウイングバックを生かしながら攻撃も展開した。しかし52分に、左からジョルディ・クルークスにクロスを入れられると、レオ・セアラと競った高井の頭に当たったボールがネットに吸い込まれ、上福元も反応し切れずに失点。VAR判定を含めて2本のPKを与えてしまい、0-3で敗れた。
上福元は試合後、なかなか勝ち切れない状況を踏まえながら想いを語った。
「こういう試合をどう受け止めるかはすごく大事です。疲れていたからとか、そういう逃げ方で終わると、チームは良くない方向に行くのかなと感じるので、ちゃんと振り返りたいです。試合に臨む気持ちの部分や、実際に起きた現象から逃げずに自分たちの力にどう変えるか、そこをやっていきたいです」
そして力強く続ける。
「やっぱり試合は90分なので、前半が良かったからといって、90分の結果に目を向けなくてはいけないと思います。後半の入りの部分だとか、気持ちの部分だとか、どうして後ろに重心がいってしまったのかとか。そこは自分たちに足りないものがあったからじゃないか、勝つためにちゃんと後半に入れたのか、全員がそういう気持ちを持って入れたのか、そこは逃げたくないと言いますか、細かいところでいろんな反省をすべきだと感じます。
ハーフタイムにも押し上げないといけない時間はもしかしたら後半のほうが増えるかもしれないよと、みんなに言葉をかけたつもりでしたが、それがどれだけ浸透していたか。押し上げられなかったのは、自分の力が足りなかった部分でもあると思うので、僕も目を向けたいです。
点を取るためにサッカーをやっていますし、そうしないと勝てないので、そこをどう受け止めるか。自分のところでミスをしなければ良い、失わなければ良い、後ろ向きにプレーをすれば良いとかじゃなく、ゴールへの意識を、守備も含め
、もっと向けなくちゃいけないのではないかと後ろから見ていて感じました。そこをどう変えていくか。すべては積み重ねだと思うので、練習の時からそういうところを考えなくちゃいけないと、この試合の結果を受けて改めて思いました」
そして自身にもフォーカスする。
「どうチームを勝たせるか。なかなか勝てていない状況だったので、そこに常に目を向けているつもりですが、今日の結果がすべてだと思いますし、足りないものを含めてこの教訓を無駄にしないように逃げずにしっかり受け止め、自分たちの力にすることがすごく大事になるはずです。
チームで勝負するのがサッカーだと思うので、自分ひとりで変えられたらそれが一番ですが、少しでも力になれれば、起用してもらえると思いますし、自分もやるべきことがあるなと。小さい積み重ねを全員がも持ってやり続けないといけないですし、キッカケづくりを発信できるように、雰囲気作りと言いますか、言葉で表わすのが難しい部分もありますが、もっと自分に求めていかなくてはいけないなと、もっと厳しくやっていかなくてはいけないと、勝たせられる存在になれるように、成長したいと、今日の結果を受けて改めて感じました」
チームのことを想い、自分自身にもベクトルを向ける。こうした上福元の真骨頂が結果につながることを信じたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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そして力強く続ける。
「やっぱり試合は90分なので、前半が良かったからといって、90分の結果に目を向けなくてはいけないと思います。後半の入りの部分だとか、気持ちの部分だとか、どうして後ろに重心がいってしまったのかとか。そこは自分たちに足りないものがあったからじゃないか、勝つためにちゃんと後半に入れたのか、全員がそういう気持ちを持って入れたのか、そこは逃げたくないと言いますか、細かいところでいろんな反省をすべきだと感じます。
ハーフタイムにも押し上げないといけない時間はもしかしたら後半のほうが増えるかもしれないよと、みんなに言葉をかけたつもりでしたが、それがどれだけ浸透していたか。押し上げられなかったのは、自分の力が足りなかった部分でもあると思うので、僕も目を向けたいです。
点を取るためにサッカーをやっていますし、そうしないと勝てないので、そこをどう受け止めるか。自分のところでミスをしなければ良い、失わなければ良い、後ろ向きにプレーをすれば良いとかじゃなく、ゴールへの意識を、守備も含め
、もっと向けなくちゃいけないのではないかと後ろから見ていて感じました。そこをどう変えていくか。すべては積み重ねだと思うので、練習の時からそういうところを考えなくちゃいけないと、この試合の結果を受けて改めて思いました」
そして自身にもフォーカスする。
「どうチームを勝たせるか。なかなか勝てていない状況だったので、そこに常に目を向けているつもりですが、今日の結果がすべてだと思いますし、足りないものを含めてこの教訓を無駄にしないように逃げずにしっかり受け止め、自分たちの力にすることがすごく大事になるはずです。
チームで勝負するのがサッカーだと思うので、自分ひとりで変えられたらそれが一番ですが、少しでも力になれれば、起用してもらえると思いますし、自分もやるべきことがあるなと。小さい積み重ねを全員がも持ってやり続けないといけないですし、キッカケづくりを発信できるように、雰囲気作りと言いますか、言葉で表わすのが難しい部分もありますが、もっと自分に求めていかなくてはいけないなと、もっと厳しくやっていかなくてはいけないと、勝たせられる存在になれるように、成長したいと、今日の結果を受けて改めて感じました」
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