一方、クラブが懸念しているのは…
ニューカッスル戦でリバプール加入後初スタメンを飾った遠藤。(C)Getty Images
現地時間8月27日、ニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パークでプレミアリーグ第3節ニューカッスル対リバプールの試合を取材した。
【動画】「めっちゃいいやん」「たまんねー」と反響!ピンチを防いた遠藤航の"渾身タックル"
このカードはいつも熱狂的で、エキサイティングな試合として注目されている。伝統的に両チームとも攻撃的なサッカーを展開するので、イングランドでは多くのサッカーファンが好む一戦だ。
そして、この試合をより刺激的なものにしていたのは、リバプール加入後、初先発を飾った遠藤航だろう。
もともと、リバプールは遠藤が獲得のファーストチョイスではなかった。モイセス・カイセド、ロメオ・ラビアを狙っていたのだが、その2人はチェルシーへ行ってしまった。
シュツットガルトから移籍金1600万ポンド(約30億円)で獲得。もし、カイセドを迎え入れていたら1億ポンド以上が必要であったため、大幅な節約ができたはずだ。
ニューカッスル戦の前夜、私はパブで何人かのリバプールファンと話したが、彼らは遠藤のプレーを楽しみにしていたし、日本人についてよく知っていた。 そして、遠藤がファンの心を最も掴んでいたのは、契約をしなかったカイセドやラビアとは違って、リバプール加入をとても喜んでいたことだ。
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このカードはいつも熱狂的で、エキサイティングな試合として注目されている。伝統的に両チームとも攻撃的なサッカーを展開するので、イングランドでは多くのサッカーファンが好む一戦だ。
そして、この試合をより刺激的なものにしていたのは、リバプール加入後、初先発を飾った遠藤航だろう。
もともと、リバプールは遠藤が獲得のファーストチョイスではなかった。モイセス・カイセド、ロメオ・ラビアを狙っていたのだが、その2人はチェルシーへ行ってしまった。
シュツットガルトから移籍金1600万ポンド(約30億円)で獲得。もし、カイセドを迎え入れていたら1億ポンド以上が必要であったため、大幅な節約ができたはずだ。
ニューカッスル戦の前夜、私はパブで何人かのリバプールファンと話したが、彼らは遠藤のプレーを楽しみにしていたし、日本人についてよく知っていた。 そして、遠藤がファンの心を最も掴んでいたのは、契約をしなかったカイセドやラビアとは違って、リバプール加入をとても喜んでいたことだ。
数シーズン前、南野拓実がリバプールにやってきた時、彼は世界最高のクラブで厳しいポジション争いに直面した。
しかし、今はメンバーが入れ替わり、当時ほど完成されたチームではないのが現状だ。さらに、アンカーを務めていた選手たちがチームを去ったため、遠藤は南野よりもはるかに多くの出場時間を得られるだろう。
また、ユルゲン・クロップ監督は遠藤の大ファンである。もしかしたら、クロップが少年時代にシュツットガルトを応援していたのも理由のひとつかもしれない(笑)。
遠藤にとってはポジティブな状況が揃っているが、クラブが懸念しているのは、来年1月に開催されるアジアカップで、日本代表のキャプテンを務める彼が1か月以上クラブを離れる可能性がある点だ。遠藤がクラブからどれだけ惜しまれるのか、あるいはまったく惜しまれないのか、興味深いところではある。
ニューカッスル戦で遠藤は57分に交代となり、最高のプレーを見せられなかったが、チームは数的不利になりながらも、2-1で逆転勝利を飾った。今後はよりチームにフィットし、持ち味を発揮してくれるはずだ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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しかし、今はメンバーが入れ替わり、当時ほど完成されたチームではないのが現状だ。さらに、アンカーを務めていた選手たちがチームを去ったため、遠藤は南野よりもはるかに多くの出場時間を得られるだろう。
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文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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