「身長差があるのは事実」なでしこ池田太監督が講じるスウェーデン対策は?「チームとしてどう戦っていくかにフォーカス」

2023年08月10日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「中盤をコンパクトにしながらしっかりとプレッシャーを」

すべては明かさなかったが、スウェーデン対策に明確なビジョンを示した池田監督。(C)SOCCER DIGEST

 オーストラリア&ニュージーランドで共催の女子ワールドカップ。なでしこジャパンの池田太監督は8月10日、準々決勝のスウェーデン戦を前に、試合会場のイーデンパークで前日会見を行なった。

 対戦相手のスウェーデンについては、「チームとしてしっかりとしたスタイルを持っている。スピードも速く攻撃的。また、サイドからのクロスの攻撃も武器として持っている。そこはしっかりと対応していきたい。ノルウェー戦から中5日、しっかりとコンディションを整えられた。明日もタフなゲームになると思いますが、しっかりと戦っていきたいです」とコメントした。

 スウェーデンメディアから「身長差に対して、どんな対応の仕方を考えているか?」と質問が飛ぶと、以下のように回答。

「もちろん身長差があるのは事実。それに対して、しっかりと準備をして、我々はチャレンジ&カバーを徹底し、攻守にコンパクトさを持ちながら、一つひとつの戦いやカバーリングを徹底していきたい」
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 また、グループステージの戦いでは、ディフェンスラインの設定が低かった点を指摘されると、こう説明した。

「スペインはボールを動かすのが得意なチームだったので、ディフェンスラインが低くなったのは事実です。スウェーデンと戦ううえでは、まず相手の圧力がどれぐらいあるのか、試合が始まってすぐに選手たちも感じてくれること。それまで、ディフェンスラインの高さをどうするのかは、試合の流れの中で。ただ、受け身になることなく、中盤をコンパクトにしながら、しっかりとプレッシャーをかけながら戦っていきたい」

 スウェーデンはスピードも高さもあり、技術や連係にも優れたチームとし、「誰かひとりを抑えればということではない。チームとしてどう戦っていくかにフォーカスしたい」と意気込む。

 これまでの戦いで、ほとんど(負傷で出遅れた浜野まいか以外)のフィールドプレーヤーを送り出すなど、総力戦を実践してきた池田監督。ラウンド16で前回優勝チームのアメリカを撃破(PK5-4)してきた強敵スウェーデンに対してどんな采配を見せるか。

 日本対スウェーデンは8月11日、日本時間16時30分にキックオフだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト特派)

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