【バイタルエリアの仕事人】Vol.30 ディサロ燦シルヴァーノ|“たまたま”のゴールはない! 鮮烈ミドル&超絶ボレー弾で狙っていたのは?

2023年07月31日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「全部の得点を解説できる」

新天地での活躍を期してトレーニングに励むディサロ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第30回は、今夏に湘南ベルマーレに加入したFWディサロ燦シルヴァーノだ。

 前編では、湘南に新天地を求めた経緯、左右両足や頭とどこからでも得点できる理由、バイタルエリアで意識していることを訊いた。後編となる本稿では、ゴールへのアプローチ、過去の印象的な得点、今後の目標や湘南のファン・サポーターへの想いを訊いた。

 清水エスパルスに在籍していた今季のJ2第3節のV・ファーレン長崎戦の後半アディショナルタイムに、胸トラップから逆足の右足で決めたダイレクトボレー弾は、2・3月度のJ2月間ベストゴールに選ばれた。

 数々の印象的なゴールを決めてきたディサロだが、自身のベストゴールを選んだことはないという。

――◆――◆――

 自分のベストゴールは、あまり考えたことはないです。最近は長崎戦の得点をJ2月間ベストゴールに選んでいただいたので、「それなのかな」とは思いますけど。自分で振り返ることは、ほとんどないです。ゴールはゴールなので、変わらないと思います。決められれば、何でもいいです。
 
 全ての得点シーンを覚えていますね。「あの試合の、あのゴールについて教えて」と言われれば、全部を解説できます。いかに逆算が必要か、どんな駆け引きがあったのか、いくらでも説明できますね。

 たまたまのゴールはないです。全部、得点が決まるからには、狙いがあります。その過程で、偶然ボールが転がってくる、というのはあります。ただ、転がってきそうだと予想する時点で、もう狙っているので、まぐれではないです。

 逆足で放ったシュートが、狙いよりも良い位置に決まるケースでも、ミートに強く集中するのは、たまたまではありません。

シュートの弾道に偶然の要素もありますけど、ミートさせようとした集中力や、枠に飛ばそうという思いが乗っかっているので。狙いはもちろん、ありますね。

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