【U-23日本代表】五輪最終予選への対外試合で見えた好材料。“ロングボール”が効果を発揮!

2016年01月09日 サッカーダイジェスト編集部

ベトナム戦では期待を抱かせる2ゴールを奪う。

最終予選前の2試合で手応えを掴んだU-23日本代表。手倉森監督も自信を深めたようだ。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選に向けてカタール・ドーハで合宿中のU-23日本代表は、決戦直前にふたつの対外試合を行ない、2連勝を収めた。
 
 ともに情報漏れを防ぐため非公開で実施したなか、6日のU-23シリア代表戦には2-1、7日のU-23ベトナム代表戦には2-0で勝利。シリア戦はMF南野拓実が貫禄の2発を決め、ベトナム戦ではMF豊川雄太、FWオナイウ阿道がネットを揺らした。特にベトナム戦のゴールはいずれも狙いとしていた縦に速い仕掛けから奪ったもので、本番へ期待を抱かせた。
 
 また、シリア戦では他国との試合で8戦ぶりとなる失点を喫したが、修正を求めたベトナム戦では先発10人を入れ替えながら相手をシャットアウトした点も収穫だろう。
 
 それでも、手倉森誠監督は「前回(ベトナムとは昨年3月のリオ五輪アジア1次予選・第2戦で対戦)は90分で2-0。今回は45分で2-0なので、ハーフタイムに『レベルが上がっている』と褒めた。そうしたら後半はゼロ。『なにも変わってないぞ』と言う羽目になった」と振り返る。
 
 ベトナム戦は後半、相手のシュートが2度、ポストを叩く場面もあり「肝を冷やされた。とどめを刺しにいくよう是正したい」(手倉森監督)と表情を緩めなかった。そして13日に迫ったグループリーグ初戦・北朝鮮に向けて「勝って『よっしゃ』ではなく、より気を引き締めて臨まないといけない。そう思わされた2試合」と語った。
 

次ページ形になってきた手倉森監督の意図。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事