「動かさないでほしい」遠藤航の判断を森保監督は支持。類まれなキャプテンシーに厚い信頼「どっしりと構えて好影響を与えてくれた」

2023年06月21日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「上手くコントロールをして、勝利に導いてくれた」

第二次森保Jでキャプテンの大役を担う遠藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 4-1 ペルー/6月20日/パナソニックスタジアム吹田

 日本代表は6月20日、パナソニックスタジアム吹田でペルー代表と対戦し、4-1で勝利を収めた。
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 6月シリーズで森保一監督は「4-1-4-1」システムを採用。ペルー戦では試合の状況に合わせて選手たちがポジションチェンジを繰り返すなど重厚なアタックを見せた。

 もっとも、指揮官は「ポジション変更の指示はしてない」と明かす。相手の変化に対応するなかで、選手たちの判断で自然とシステムを変えた場面もあったと強調する。

「ベンチからの指示ではなく、選手の判断でやってもらった。ただ、選手の判断に任せて何も言わなかったわけではなく、事前にミーティングし、相手の変化に対応するように促していた」

 ピッチ上とベンチのコミュニケーションにも大きな問題はなく、そこで頼りになったのが新キャプテンの遠藤航だ。

 試合中には、森保監督と遠藤との間に、こんなやり取りがあった。

 37分に三笘薫のゴールが決まった直後、指揮官はピッチサイドで主将に声をかける。「話したのは、システム上のこと」。相手のボランチひとりがディフェンスラインに下がってビルドアップに加わり、アンカーの場所で捕まえづらくなっていた。遠藤に「我々はスタートのまま(4-1ー4-1)で行くのか、少し変化したほうが良いのか」をヒアリングしたという。

 遠藤からは「ピッチ内では対処できているので、動かさないでほしい」との回答があり、その判断を支持したという。
 
 この事例も踏まえて、森保監督は自ら指名した新キャプテンについてこう評価した。

「彼のキャプテンシーは非常に今回のチームでどっしりと構えてくれて、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで存在感を発揮してくれて、チームに好影響を与えてくれた。

 今日の試合は、非常に難しい試合で、(システム上も)ミスマッチが起こるなか、試合のリズムを崩してもおかしくないような流れのなか、彼が上手くゲームコントロールをして、チームを勝利に導いてくれた」

 世代別代表や所属クラブでも腕章を託されてきた遠藤。第二次森保ジャパンでも、そのキャプテンシーをいかんなく発揮してくれそうだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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