【日本人欧州組の前半戦通信簿|FW編】ドイツで驚きを提供した武藤。決定的な仕事を連発した南野も高評価

2015年12月30日 遠藤孝輔

武藤は文字通りのビッグサプライズを提供する

攻守に渡る活躍で定位置を獲得した武藤。マークも厳しくなる後半戦で同様の活躍が見せられるか。 (C) Getty Images

 欧州の各国リーグで鎬を削る日本人選手たちの前半戦の出来は、いかなるものだったのか。『◎大変よくできました』、『〇よくできました』、『△可もなく不可もなし』、『×頑張りましょう』の4段階で評価した「通信簿」をお届けする。
 
※成績は2015年12月30日現在の国内リーグ
――◆――◆――
 
武藤嘉紀(マインツ=ドイツ)
17試合・7ゴール・4アシスト
評価:◎大変よくできました
キッカー誌の平均採点:3.28
 
 ブンデスリーガ全体を見渡しても、武藤は良いサプライズを提供したニューフェイスのひとりとして挙げられる。
 
 本人が入団会見で予想したウイングでの起用ではなく、4-2-3-1の1トップを務め、リーグ8位タイの7ゴールを記録。劣勢だった11節のアウクスブルク戦では、日本人では高原直泰以来となるハットトリックをやってのけ、チームに貴重な1ポイントをもたらした。
 
 オフ・ザ・ボールの動き出しをひたらす繰り返し、守備時はファーストディフェンダーとして駆け回るなど、前任者の岡崎を彷彿させた献身的な働きも特筆に値する。
 
 あえて改善点を挙げるとすれば、ゴール前での決定力不足だろう。ボールを呼び込む動作や味方との連携は良いだけに、シュート技術の向上が求められる。

次ページオランダに復帰し、目覚ましい活躍をみせたハーフナー。

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