「感覚を取り戻せた」リーグ戦約1か月ぶり出場の鹿島MF藤井智也は、左サイドでの出場に「迷ったら仕掛けようと」

2023年06月05日 尾池史也(ワールドサッカーダイジェスト)

敵地での勝点1も「決して良い結果とは言えない」

苦しい時間帯での投入だったが、藤井は果敢な仕掛けでチームの重心を押し上げた。写真:梅月智史

[J1第16節]浦和0-0鹿島/6月4日/埼玉スタジアム2002

 鹿島アントラーズは6月4日に敵地で浦和レッズと対戦。前半に主導権を握ってゴール前まで迫るも得点を奪えず、0-0のドローに終わった。

 後半は浦和に攻め込まれる時間帯が続いたが、鹿島の岩政大樹監督は87分にMFの藤井智也を投入すると、藤井が左サイドから再三ドリブル突破で攻め込み、チームの重心を押し上げることに成功した。藤井は交代時の指示について「細かい指示はなかった」と明かす。
 

「僕が出る意味はドリブルで仕掛けたり、裏に抜けたりすることだと自分でも分かっている。外から見ていて、今日は相手が良い具合に引いていたので、足もとでボールを受けられる雰囲気があった。受けたらとりあえず仕掛けようと。迷ったら縦に仕掛けようと決めていた。最初のシーンも相手が2人チェックに来ていたが、迷いなく仕掛けに行けた」
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 タフな相手にアウェーで最低限の勝点1を持ち帰った鹿島だが、藤井は「これでリーグ戦は3試合連続の引き分けで、すべて勝っていれば今より勝点が6ポイント多かった。その勝点を失ったことを考えれば、決して良い結果とは言えない」と警鐘を鳴らす。


 藤井はリーグ戦では4月29日のガンバ大阪戦以来の出場となった。約1か月ぶりのリーグ戦でのプレーについて「少ない時間だったが、自分の感覚を取り戻せたと感じている。怪我で遠ざかっていた分、これからチームの力になれるように、仕掛けの部分と献身的に走る部分は継続していかなければならない」と、前を見据えていた。

取材・文●尾池史也(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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