【ブンデスリーガ】前半戦のブレイク選手トップ10! 大賞は欧州初挑戦の武藤だ!

2015年12月23日 遠藤孝輔

欧州初挑戦ながら岡崎の穴を埋めた武藤が大賞に。

武藤嘉紀(FW)|1992年7月15日(23歳)|178 cm・72 kg (C) Getty Images

 ブンデスリーガの前半戦ブレイク大賞は4人のティーンエージャーがランクインするなど、例年以上にフレッシュな顔ぶれに。新鮮な驚きを提供したヴァイグルとザネの両逸材を抑えてトップに立ったのは、マインツの躍進を牽引する武藤だ! 
※今シーズンの成績はブンデスリーガ17節終了現在
 
――◆――◆――
 
◎1位
Yoshinori MUTO
武藤嘉紀(マインツ/日本代表)
今シーズン成績:17試合・7ゴール・2アシスト
 
 プライオリティーを置いた選考基準は、飛躍の度合いと純粋なパフォーマンス。その二大要素を十分に満たしていたマインツの武藤を大賞に推す。
 
 欧州初挑戦で、しかも本職ではない1トップで起用されながら、ここまでリーグ8位タイの7ゴールを記録。岡崎の退団で生じた大きな穴をあっさりと埋めてみせた。最大のハイライトを挙げれば、11節のアウクスブルク戦。ハットトリックを達成し、終始劣勢だったチームに独力で勝点1をもたらした。
 
 時折、決定力不足を露呈しているものの、前任者の岡崎を彷彿させる攻守両面でのハードワークが光るなど、フィニッシュ以外の仕事にも抜かりがない武藤。マインツ入団時に「世界的なプレーヤーになりたい」と宣言した23歳の若武者は、順調にその階段を駆け上がっている。
 
◎2位
Julian WEIGL
ユリアン・ヴァイグル(ドルトムント/ドイツU-21代表)
今シーズン成績:16試合・0ゴール・0アシスト
 
 1位の武藤と遜色なかったのが、ドルトムントに彗星の如く現われたヴァイグルだ。昨シーズンまで2部の1860ミュンヘンに所属していたセントラルMFの新鋭は、中盤の底でベテラン顔負けの舵取りを見せている。
 
 とりわけ非凡なのが視野の広さやポジショニング。常に首を振りながら位置取りを微調整し、CBやSBからボールを引き出しては、成功率が90パーセントを超える正確無比のパスを繰り出している。
 

次ページシャルケの希望の光が新星ザネだ。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事