【移籍専門記者コラム】アンチェロッティのバイエルン行きが事実上決定。ペップはやはりシティへ?

2015年12月19日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

バイエルンは今回もベストの選択のために先手を打って動いた。

複数のクラブからコンタクトがあったアンチェロッティは、今シーズン限りでのペップ退任が濃厚となったバイエルンと3年契約と結ぶ見込み。(C)Getty Images

 欧州メガクラブのベンチをめぐるジグソーパズルが、形になり始めた。
 
 現在フリーのカルロ・アンチェロッティは来シーズン、バイエルン・ミュンヘンを指揮する。これは事実上の決定事項だ。ドイツ人、とりわけバヴァリア人(バイエルン人)は、失敗を嫌うがゆえに常に最上を求める。
 
 そして、アンチェロッティは世界ナンバーワンを争う名監督だ。バイエルンにはジョバンニ・トラパットーニ(1994-95、96~98に指揮)というイタリア人監督のポジティブな前例もある。
 
 アンチェロッティには他にもチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、ローマ、ゼニトなどの選択肢があった。しかし選んだのは、ヨーロッパで最も魅力的で、どんな監督も夢見るポストだった。
 
 極めてよく組織された堅実この上ないクラブで、イタリア、イングランド、フランスに続く4か国目のリーグ優勝タイトル、そして自身にとって4度目となるチャンピオンズ・リーグでビッグイヤーを勝ち取るための戦いを選んだのだ。
 
 バイエルンは、ジョゼップ・グアルディオラとの契約時にそうだったように、今回もベストの選択をするために先手を打って動いた。3年前のニューヨークでペップとの契約書にサインを交わしたのも、同じクリスマス前のこの時期だった。

次ページペップがバルサ時代の盟友との約束を反故にするとは思えない。

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