暗雲漂うアーセナル、地元メディアが冨安健洋の不在を嘆く!「サリバの離脱に比べ、ほとんど騒がれていないが…」

2023年04月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

最後のクリーンシート達成は1か月以上前

冨安は3月のELスポルティング戦で右膝を負傷。一足先に今季を終えた。(C)Getty Images

 悲願の覇権奪還を目ざしているアーセナルに、暗雲が立ち込めている。

 4月21日の第32節、ミケル・アルテタ監督が率いる首位チームは、サウサンプトンと3-3で引き分けた。終盤の2得点で追いつきはしたが、最下位相手にまさかのポイントを落とした形だ。

 2位のマンチェスター・シティとは5ポイント差があるが、アーセナルは消化が2試合多い。26日の直接対決は、絶対に勝たなければいけない一戦となった。

 ここ3試合でアーセナルは7失点している。最後にクリーンシートを達成したのは、3月12日のフルアム戦だ。専門サイト『Pain in the Arsenal』は21日、負傷で早々にシーズンを終えた冨安健洋の離脱が大きいと報じている。

 冨安は3月16日に行なわれたヨーロッパリーグのスポルティング戦で右膝を負傷。今季を一足先に終えた。アーセナルはさらにウィリアム・サリバも負傷で失っている。

『Pain in the Arsenal』は、「サリバ離脱が騒がれるが、トミヤスの離脱についてはほとんど騒がれていない。その影響が非常に軽んじられている」と、複数のポジションをハイレベルにこなす日本代表DFが抜けた穴は大きいと主張した。
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「サリバ不在でロブ・ホールディングがCBに入った。堅実なDFで素晴らしいプロだが、彼はサリバのようにボールを扱える選手ではない。だが、アーセナルにはもっとずっと楽にボールを扱え、全員がフィットしているならその位置で使われるはずの選手が2人いる。トミヤスとベン・ホワイトだ。

 オレクサンドル・ジンチェンコの不在もある。トミヤスの今季のプレミアでの先発6試合のうち4試合は左SBとしてだった。アルテタはキーラン・ティアニーよりも彼を信頼しているということだ。ここでも、もし彼が健康だったら、ウェストハム戦で先発出場していただろう」

 同メディアは「このユーティリティ性で、アーセナルは急速に進化できた。極めて高いレベルで最終ラインの全てをカバーできるDFがいると分かっていたからだ」と続けた。

「トミヤスの怪我で後方からプレーする力に大きな穴ができ、チームがもっと伝統的なスタイルのDFで戦うことを学んで適応しなければいけないのは問題だ。自分たちよりも少し弱いチームが相手なら、ティアニーとホールディングで戦い、十分適応できるはずだ。だが、シティやニューカッスルのようなチーム相手では、アルテタは本当にトミヤス不在を痛手に感じるだろう」

 チームが苦しんでいるなかで貢献できず、冨安は悔しい思いだろう。最後に指揮官やチームメイトと共に笑うことはできるのか。シティとのタイトルレースから目が離せない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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