元日本代表の坪井慶介氏がJリーグ30周年記念企画として公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』で歴代最強イレブンを選出。独自視点で11人をピックアップしてくれた。

　システムは４－３－３で、GKには日本代表でともにプレーした楢崎正剛。「後ろにいる安心感を一番感じた」として現役時代のエピソードを明かした。

「代表戦で自分がとんでもないミスをして、失点しそうなときも、すんって止めて、怒られるかなと思ったら、『ええよええよ』みたいな。そのキーパーグローブで抱きしめられたいと思うくらいの安心感がありました」

　CBには、「戦う姿勢をチームに入れてくれる」と闘将との愛称で親しまれた田中マルクス闘莉王と、「ヘディング、対人の力は抜群で、最後尾で自分が壁となる力がある」という中澤佑二をチョイスした。

　右SBには同い年で仲が良いという平川忠亮をセレクト。チームメイトだった浦和時代を振り返り、「当時は自分もスピードには自信があったのですが、走るトレーニングをしたときに『あれ？ちょっと追いつけないかも』と。それくらい衝撃的の速さでした」とスピードを絶賛した。また、左SBには「突出した守備力が魅力」だという吉田豊を配した。
 

　ダブルボランチには、阿部勇樹と稲本潤一をセレクト。前者は「仕事量が多くできる選手で中盤の底にはかかせない」、後者は「可愛い顔をしていますけど、でかい。代表の練習中にも僕、結構吹っ飛ばされてる。守備の迫力がある」と選考理由を語った。

　トップ下にはテクニシャンの小野伸二をチョイス。「説明不要ですね」としつつ、「日本が生んだ天才。走っている選手の速度を落とさない優しいパスを両足でくれるし、神業みたいなボールコントロールをする」とした。

　左ウイングには、「速くて上手い。縦でも中でも、ドリブルでなんでもできる」というエメルソン。右ウイングには、「ここの選手じゃないのは分かっているんですけど、俊さんはサイドからインスイングのクロスを入れるシーンがあるし、縦に行くプレーもできるので右サイドも面白い」として中村俊輔を配した。

　そして、センターフォワードにはエムボマ。「強烈な個性で、身体能力はもちろんすごいけど、それにプラス技術の高さと決定力がある。僕が子どもの頃に見ていたプレーは衝撃だった」と述べた。

　11人の名前を挙げ終わった後、「どうしても入れたい選手が２人いるんです」として坪井氏はメンバーを修正。左SBを「この最終ラインにいたらスゲーなと。ここにいるだけでオプションが増える」と冨安健洋に変更した。

　さらに左ウイングには「いま大活躍中ですから」と三笘薫を入れ、「申し訳ないんですけど…」としながら中村を外した右ウイングにエメルソンを配置。これで最強イレブンの最終決定とした。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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