エスパ秋葉新監督の初陣で16歳コンビがデビュー!小竹知恩と矢田龍之介が語る手応えと課題「通用した部分もあった」

2023年04月07日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

ともに守備を課題に挙げるも、指揮官からは“合格点”

16歳でデビューを飾った矢田(左)と小竹(右)。写真:鈴木颯太朗

 [ルヴァン杯・第3節] 湘南3-0清水/4月5日/レモンガススタジアム平塚

 清水エスパルスはルヴァンカップのグループステージ第3節で、湘南ベルマーレと敵地で対戦。秋葉忠宏新監督の初陣となった一戦は、0-3で敗れた。

 残念ながら白星を手にできなかったなかで、2006年生まれの二種登録選手2人が公式戦デビューを果たした。

 14日に17歳となる小竹知恩は、ハーフタイムの交代で左ウイングバックを務めた。180センチの若武者は、スピードを活かした突破やクロスを披露。守備では素早い寄せからのパスカットやクロスをはね返した。

 試合後に取材に応じた小竹は、「自分の得意であるスピードで、抜いてクロスなど、通用した部分もあった」と振り返った。

 ただ、守備は「通用しなかった部分。課題を見つけられた」とも語る。具体的には「1対1でクロスを止めたけど、(ボールを)奪い切ったり、スピードを活かして一発で止めたり、というところで、まだ足りないなと思った」と冷静に分析した。

 また、06年9月生まれの16歳である矢田龍之介は61分に投入されると、ボランチでプレー。終盤には、左のサイドハーフも務めた。得点にこそつながらなかったが、効果的な縦パスやスルーパスでチャンスを演出した。
 
 出場が決まった際には「めっちゃ嬉しかった」。意識していたのは「攻撃の部分で前に前に、縦パスをつけたり、攻撃を活性化させるように」だ。

「スルーパスを出せた」と手応えを口にする一方で、「もっと本数を増やして、クオリティの高い選手になりたい。守備の部分で距離が遠かったり、もうあと2歩近ければ、ボールを取り切れた部分もあった」と課題にも言及した。

 もっとも、秋葉監督は17歳でデビューした太田成美を含めた若手3選手に対して、「非常に堂々と、マンツーマンに行くなかでやってのけた。高いディフェンス力と、球際の強さを見せた」と"合格点"を与えている。

 ともに貴重な経験を積んだ小竹と矢田。大きな可能性に満ちた16歳コンビが、"プロ"でのキャリアをスタートさせた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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