「次世代最強ランキング30位~21位」プレミア最年少出場記録を持つ麒麟児に、マンCとパリSGで出番を得る俊英がランクイン

2023年04月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

グアルディオラの要求に応えている戦術理解度に優れたルイス

26~30位にランクインした(上段左から)フェルナンデス、ナシメント(下段左から)アルダ、ルイス、ザイール=エムリ。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップ制覇に多大な貢献を果たしたリオネル・メッシは、今年2月の『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』で最優秀選手賞に輝いたように、いまなお当代屈指のタレントでありつづけている。ただ、その生けるレジェンドも今年5月で36歳だ。

 いま、待ち望まれるのは「メッシ後の時代」をリードする新星の台頭だろう。そこで『ワールドサッカーダイジェスト』編集部では、その候補たりえる逸材50人のランキング化を試みた(すでに十分な実績を残しているキリアン・エムバペやアーリング・ハーランドなどは選外)。

 今回は「次世代最強ランキング」の30位~21位を紹介しよう。

30位:ワレン・ザイール=エムリ
(パリ・サンジェルマン/フランスU-19代表/2006年3月8日生まれ)

 パリSGのアカデミー加入以来、当たり前のように飛び級を繰り返す守備的MFの超有望株。16歳にして元アルゼンチン代表のレドンドを思わせるプレービジョンを備える。

29位:リコ・ルイス
(マンチェスター・シティ/イングランドU-21代表/2004年11月22日生まれ)

 戦術理解力に優れ、マンCのアカデミーで将来が囑望されている右サイドのスペシャリスト。ペップが要求する「偽SB」としてのタスクも難なくこなせる未来の主力候補だ。すでに公式戦18試合に出場し、チャンピオンズリーグのセビージャ戦で初ゴールをマーク。

28位:アルダ・ギュレル
(フェネルバフチェ/トルコ代表/2005年2月25日生まれ)

 エジルと比較される左利きのゲームメーカーで、22年夏にはリバプールやアーセナルなどからの関心も噂された。11月にA代表デビューも飾り、注目度はさらに増している。
 

27位:マテウス・ナシメント
(ボタフォゴ/ブラジルU-20代表/2004年3月3日生まれ)

 ボタフォゴ所属の18歳のストライカーは、現在世界で最も有望な若手のひとりとみなされている。ビジョンの確かさ、相手ゴール前での効率的なプレー、そして前線のポジションならどこでもこなせるユーティリティー性が自慢だ。
 11歳でボタフォゴに入団すると、16歳187日のクラブ史上最年少でトップチームにデビュー。これまですでに公式戦65試合に出場し、9ゴール・2アシストをマークしている。
 現在の市場価格は推定700万ユーロ程度とお手頃で、リヨンやクリスタル・パレスなど、すでに欧州の複数のクラブが触手を伸ばしている。

 とりわけR・マドリーはキャリア終盤に差し掛かっているベンゼマの後継者にと、熱視線を送っているようだ。これまでU-15や、U-20といった年代別代表で活躍し、ここ最近の好パフォーマンスによって、A代表へのステップアップも間近と言われている。このまま順調に成長していけばブラジルの将来は安泰だ。

26位:マテウス・フェルナンデス
(スポルティングB/ポルトガルU-20代表/2004年7月10日生まれ)

 育成に定評のあるスポルティングの下部組織にまたもスタ一候補生が現われた。チーム関係者はこの18歳を、今夏に退団したセントラルMFのマテウス・ヌネス(→ウォルバーハンプトン)の後継者として期待する。

 もちろん、同じファーストネームを持っているからだけではない。力強い縦への推進力や、攻撃のリズムを変えられるセンスなど多くの共通点があるのだ。Bチーム所属ながらトップチームの練習に参加していて、国内リーグ、国内カップ、さらにはCLでもデビュー済み。今シーズンは公式戦7試合に出場して1ゴールを挙げている。

 18歳ながらポジショニングのミスはほとんどなく、一度狙いを定めた相手に対しては、ボールを奪うまで執拗に追い詰める。最終ラインのカバーをしたかと思えば、次の瞬間には相手ゴール付近まで駆け上がる豊富なスタミナを備える最新鋭のボックス・トゥ・ボックス型MFは、すぐに目の肥えた地元ファンを毎週のように唸らせることになるだろう。
 

次ページ25位~20位にはプレミアリーグ最年少出場記録を樹立した麒麟児も

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事