【バイタルエリアの仕事人】vol.24 小川航基|磨き上げた“ワンタッチゴール”。一瞬で描かれるシュートへのイメージ

2023年01月30日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「試合経験を積んで、いろんなことが見えてきた」

在籍2年目を迎える横浜FCで、ピッチ内外でますます頼りになる存在に。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第24回は、横浜FCのFW小川航基だ。

 神奈川県横浜市出身。桐光学園高を卒業後の2016年、ジュビロ磐田でプロキャリアをスタートさせる。19年の夏から半年間、水戸ホーリーホックにレンタル移籍し、復帰した磐田では21年までプレー。翌年に横浜FCへ移籍し、1年目からエースとして活躍。チームのJ1昇格に大きく貢献した。

 昨季はJ2で26ゴールを挙げ、得点王に輝く。さらに、ベストイレブンだけでなく、MVPを受賞と"個人3冠"を達成した25歳ストライカーは、新シーズンに向けて着々と準備を進めているようだ。

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 コンディションは良いですね。ここからさらに上がっていくんじゃないかという期待もありますし、充実したキャンプを送れていると思います(※インタビューは1月25日に実施)。

 怪我人を出さないようにと、まだそこまでハードな感じでもないです。戦術面では、去年のベースにプラスアルファを落とし込んでいる段階ですね。

 今年は新加入選手が多くて、去年とはまた違ったチームになっていると思います。ゼロからのスタートで、球際の部分だったり、そういう意識は去年よりも強いのではないでしょうか。

 自分としては、去年は1年を通して試合に出させてもらって、たくさんのことを学ばせてもらいました。42試合あるなかで、どういうサイクルで試合に向けて身体を作っていくか。こういう時間帯には、こういうプレーが必要だとか。チームが上手くいっている時、そうじゃない時に、何をすればいいか、とか。

 25歳になって、中堅と見られるなか、周りに任せきりではダメなところもある。チームが上手くいっていなければ、オフ・ザ・ピッチの立ち振る舞いも大事になってくる。ジュビロ時代を含めて、それまでシーズンを通じて、ずっと使われ続けたことがなかったんですけど、去年は試合経験を積むことで、いろんなことが見えてきましたね。
 

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