【クラブW杯来日記念!短期集中連載】バルサ戦士の素顔――Vol.4 ピケ、マテュー、S・ロベルト

2015年11月17日 山本美智子

ピケ「ピッチ内外で話題を呼ぶ生粋のバルセロニスタ」

08年夏に復帰以降、瞬く間に最終ラインの柱に成長したピケ。確かな足技を活かしたフィード、打点の高いヘディングが大きな武器だ。(C)Getty Images

  12月10日に開幕するクラブワールドカップで来日を果たす欧州王者バルセロナ。この言わずと知れたタレント軍団に所属する選手たちの、「素顔」に迫る短期集中連載だ。
 
 その第4回は最終ラインの柱ジェラール・ピケ、寡黙な守備者ジェレミー・マテュー、そして右SBで新境地を開いているセルジ・ロベルトだ。
 
――◆――◆――
 

Gerard PIQUE
ジェラール・ピケ

背番号3/DF/スペイン代表/1987年2月2日生まれ/193センチ・85キロ
 
 ジェラール・ピケほど、注目度の高いCBはいない。少なくとも国内に限って言えば、ピケの話題性はフットボーラーの中で群を抜いている。
 
 祖父はバルセロナの元副会長で、生まれたその日にソシオ(クラブ会員)になった。まさに生まれながらのバルセロニスタだ。13年1月に長男のミラン君が誕生した際、ピケは同じことをした。
 
「天は二物を与えず」という諺があるが、ピケには当てはまらない。父は弁護士、母は医師という裕福な家庭で育ち、「カタルーニャのセックス・シンボル」と呼ばれる金髪碧眼の完璧な容姿、そしてフットボーラーとしての才能にも恵まれた。
 
 人生のパートナーは、南アフリカ・ワールドカップのテーマソングを歌ったことでも知られるコロンビア出身の世界的シンガー、シャキーラだ。ピッチ外でも注目されるのは当然だろう。
 
 加えて、歯に衣着せぬ発言が少なくない。とくに生粋のバルセロニスタのため、「アンチ・レアル・マドリー」であることを微塵も隠さない。最近の代表戦では、マドリー贔屓サポーターからブーイングを食らっており、ほとんど社会問題にまで発展している。
 
 さらに、かなりの冗談好きでもある。10月31日のヘタフェ戦後には、ネイマール、ルイス・スアレス、ジョルディ・アルバ、そしてマルク・バルトラらとハロウィンの仮装をして相手チームの会見に現われ、物議を醸した。
 
 今後も、ピケが様々な話題の中心であり続けるのは間違いないだろう。

次ページマテュー「寡黙で家族思いの守備者」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事