【動画付き】乾貴士が語るスペインでの充実の日々「サッカーが楽しい。ボールが来るし、やり甲斐がある」

2015年11月12日 豊福晋

攻撃さえできれば評価されると思われがちだが、実際は守備もこなせないと…。

リーガでは思っていた以上に守備を求められるという。持ち前のドリブル技術に加え、ドイツで身に付けたハードワークで指揮官の信頼を掴みたい。写真:中島大介

 今季、スペインで新たなキャリアをスタートさせた。4年間プレーしたドイツを離れてエイバルに移籍したのは、"憧れの地"で一花咲かせるためだ。ここで成功してこそ、本物──。世界最高峰のリーガ・エスパニョーラで戦う27歳の技巧派アタッカーは、静かに闘志を燃やしていた。
 
――◆――◆――
 
――スペイン語は上達しましたか?
 
「家庭教師に習っていますが、今のところ手応えはないです(笑)。動詞が変化しすぎです(笑)」
 
――ということは、選手とのコミュニケーションに苦労している?
 
「自分からは話しかけられないという部分で難しさを感じます。ただ、監督からの指示は通訳やドイツ語ができるコーチに教えてもらっているので、大きな問題はありません」
 
――リーガで成功するためには何が必要ですか?
 
「う~ん、なんでしょうね。ただ、ひとつ確かなのは思っていた以上に守備が求められる。スペインでは攻撃さえできれば評価されると思われがちですが、実際はそうではなくて、守備もこなせないと使われない」
 
――そのうえで、長所を出せるかが鍵になるというわけですね。
 
「自分の長所はドリブルとコンビネーションに、ハードワークだと思います。ハードワークはドイツにいた4年間で身に付けました。ドイツよりやりやすいのは、ドリブルやコンビネーションでの崩しです。スペインのほうがイメージを合わせやすいので、その点ではスムーズに対応できています」
 
――エイバルでは、自分のどこを伸ばしていきたいですか?
 
「スペインのサッカーを吸収したい。楽しく、イメージどおりにプレーできるようになりたいです」
 
――ドイツにいた頃よりも楽しんでいるように見えます。
 
「楽しいですよ。ボールは来ますし、やり甲斐がある。上手い選手もたくさんいて、ここまで本当に充実しています」
 
――スペインには、もっと若い時に来たかった?
 
「来たかったですね。最初からスペインが良かったです(笑)。もちろんドイツでも良い経験をさせてもらいましたが、やっぱりスペインがいいです」

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