ケインが完全復活!! トッテナムの快進撃を支える3人のキープレーヤーとは?

2015年11月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ビラ撃破で10戦負けなし。じわじわと5位に浮上

いよいよ当たりが出てきたケイン。“2年目のジンクス”を払拭できるか。 (C)Getty Image

 トッテナムが絶好調だ。
 
 月曜日のナイトゲーム(プレミアリーグ11節)で本拠地ホワイト・ハート・レーンにアストン・ビラを迎え撃ち、3-1の快勝。これで開幕のマンチェスター・ユナイテッド戦に敗れた以降は、5勝5分けと10戦負けなし。首位マンチェスター・シティと5ポイント差、4位ユナイテッドと1ポイント差の5位に浮上した。
 
 快進撃を支えているのが、安定感抜群のディフェンス網。昨シーズンは就任1年目のマウリシオ・ポチェティーノ監督が志向する「ハイライン・ハイプレス」をピッチ上で具現化できず、53失点(1試合平均1・39失点)を喫したが、今シーズンはここまで11試合を戦ってわずか9失点(1試合平均0・81失点)。著しい改善が見られる。
 
 その中軸を担っているのが、センターのトライアングルだ。ヤン・ヴェルトンゲンと新加入トビー・アルデルワイレルドのCBコンビは、アヤックス時代とベルギー代表で培った分厚い連携を披露。見事な補完性を披露して、最終ラインの守備強度を高水準に保っている。その両者の前で屈強な防波堤となっているのが、セントラルMFにコンバートされたエリック・ダイアーだ。パワーと機動力を兼備する若き守備者が、持ち前のハードチャージを前面に押し出しながら敵の出端をくじく。この三角形が堅固なチームディフェンスを引き出し、徐々に「ハイプレス」のかかりも良化していったのだ。

次ページ攻撃を活性化させたのは19歳の新鋭MF

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