“リアル”南葛SCを軸にした信頼関係があってこそ。『キャプテン翼』の新感覚ゲームはどのようにして生まれたか?――特別鼎談・前編

2023年01月04日 伊藤 亮

南葛SCと『キャプテン翼 -RIVALS-』

『キャプテン翼 -RIVALS-』の制作に携わった三者。左から、株式会社Thirdverse代表取締役CEO國光宏尚氏、株式会社BLOCKSMITH&Co.取締役/Creative Directorの藤好俊氏、南葛SCのGMにして株式会社TSUBASAの代表取締役である岩本義弘

 南葛SCのGMにして株式会社TSUBASAの代表取締役である岩本義弘。KLab株式会社の取締役にして株式会社BLOCKSMITH&Co.の取締役/Creative Directorである藤好俊。そして株式会社フィナンシェの代表取締役CEOにして株式会社Thirdverseの代表取締役CEOでもある國光宏尚。

 この三者が、新たなゲームを立ち上げた。業界も専門も異なる彼らを結びつけたのが、南葛SCだ。未来のJリーグ入りを目指すサッカークラブの存在があったからこそ生まれた新たな形。その内容を鼎談形式でお届けする。

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 南葛SCのパートナーであるKLab株式会社には、世界的大ヒットスマホアプリ『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』を運用しているゲーム技術と経験がある。そして南葛SCのクラブトークンを発行している株式会社フィナンシェは、ブロックチェーン技術に関して先行している。そして今回、KLab株式会社の子会社である株式会社BLOCKSMITH&Co.と、株式会社フィナンシェ同様、國光氏が代表を務める、株式会社Thirdverseが共同開発し、南葛SCの象徴でもある『キャプテン翼』がかけ合わさって新たに生まれたのが、1月12日から始まる新感覚ブロックチェーンゲーム『キャプテン翼 -RIVALS-』だ。


岩本 今回のようなNFTを駆使した新しい形のゲームの提案は、じつはたくさん話をいただいていました。ありがたいことですが、『キャプテン翼』という作品を扱う以上、失敗はできないわけです。しかも暗号資産を扱う以上、簡単にはできないし、やめられない。だから怖かったですし、すごい慎重だったんです。

國光 その中で、我々の座組でできたらいいですね、という話になっていきました。株式会社フィナンシェで展開しているサービスでは南葛SCのトークンを発行していましたし、藤好さんとは以前から仲良くさせていただいていましたから。それぞれの領分がうまく交わった感じでした。

藤好 結果、ブロックチェーンゲームとしては類を見ない、『キャプテン翼』という有名な作品のゲームができました。

岩本 今回のゲームの成り立ちに関して、南葛SCの存在は大きいですね。KLabさんにはずっと南葛SCのパートナーになっていただきつつ、『キャプテン翼』のゲームも継続して運用していただいているという絶大な信頼があります。フィナンシェさんにも、南葛SCのトークンを発行していただいた実績と信頼があります。

國光 ブロックチェーンを含めたWeb3の理解は、世間一般ではまだまだ広がっていません。でも南葛SCでトークンを発行したことで、岩本さんを含めチームに知見が蓄積された。それも大きかったと思います。

岩本 南葛SCのオーナーであり『キャプテン翼』作者でもある高橋陽一先生が理解を示してくださったのも、普段から南葛SCを通じて関係値を積み重ねてきていたからこそです。
 

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