【プレミアリーグ注目コメント集】逆転勝利にも浮かれないクロップと荒れるモウリーニョ――ビッグゲーム後に垣間見えたメガクラブの現状

2015年11月02日 内藤秀明

チェルシーに逆転勝利も浮かれないクロップ。

満面の笑みで選手たちと勝利を分かち合うクロップ。 (C) Getty Images

 クロップ就任後、リーグ戦未勝利のリバプールは、不振に喘ぎ、15位に沈むチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジに乗り込み、3-1の逆転勝利を飾った。まずは、プレミアリーグ初勝利を収め、記者からタイトル奪取について問われたユルゲン・クロップのコメントから紹介しよう。
 
――◆――◆――
 
ユルゲン・クロップ(リヴァプール監督)
「おいおい、やめてくれよ。君はクレイジーな質問をするね。ここにきて3週間が経ったけど、チェルシーに一回勝っただけさ。それでタイトルについて考えるべきだと思うのかい? 我々は、まだそういう段階じゃないんだ。今は次の試合のことと、自分たちのスタイルをより良くさせることだけを考えていればいい。今日よりも良い試合が我々にはできるはずだからね」
 
(既にイエローを一枚もらっているルーカス・レイバが、58分にミケルを引っ張って倒したシーンについて)
「イングランドサッカーを見てると、今回のように笛を吹かない、おかしな状況がたまにあるね。あれがイエローカードかって? それは私にはわからない。でも、チェルシーに勝ちたいなら、少しの運は必要で、そういう点で言えば、我々はラッキーだったよ」
 
 一方で、ルーカスのプレーについて、「確実にファウルだ」と主張するのが元審判のグラハム・ポールだ。
 
グラハム・ポール(元プレミアリーグ審判)
「(マーク・)クラッテンバーグの唯一のミスは、ルーカスをピッチに残したことだ。あの場面は2枚目のイエローカードが出すべきだった。彼(ルーカス)は、すでに4つもファウルを犯していたが、どれも深刻なものではなかった。でも、5つ目は、明らかなファウルだ。私には(判定は)間違いに思えたが……。クラッテンバーグは寛容な判定を下したね」

次ページ苛立ちを募らせるモウリーニョ。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事