【連載】霊長類ヒト科サポーター図鑑vol.4「ジャック・シルベストロ」(大宮アルディージャサポーター)――“サッカーなしの人生は価値がない”

2015年10月25日 宇都宮徹壱

スタジアムへのアクセスは素晴らしい。

妻・えりさんとの2ショット。大宮愛を存分に語ってくれた。写真:宇都宮徹壱

「J2というカテゴリーは嫌いじゃないね!」
ジャック・シルベストロ(大宮アルディージャサポーター)
※(写真)妻・えりさんと
 
 出身はスコットランドのグラスゴー。実家はレンジャーズの(スタジアムの)アイブロックスからすぐ近くだ。もちろんレンジャーズのファンだよ。なぜ日本に来たかって?『Youは何しに日本へ?』みたいな質問だな(笑)。
 
 僕はヨーロッパのいろんな国を旅してきたんだけど、日本についてはずっと「未来的な国」というイメージがあったんだ。友人からも「ぜひ一度、日本に行くべきだ」とずっと言われていたんで、2002年に来日することにした。ちょうどワールドカップも開催されるしね。もっともわがスコットランド代表は、僕と一緒には来てくれなかったんだけど(苦笑)。
 
 日本に来てからはイングリッシュの先生をやっているけど、住んでいるのはずっとさいたま市だね。東京で生活する必然性は、あまり感じていない。ここから東京は近いし、僕にとって大宮は六本木みたいなものだから。それになんと言ってもアルディージャもあるし! 
 
 こっちに住むようになって、ふたつのサッカークラブがあることはすぐに知った。大宮を応援するようになったのは、そんなに大きな理由はなかったね。たまたま幼稚園で働いていた時、無料チケットをもらったのがキッカケかな(笑)。でも、もともと大宮には愛着はあったよ。街の規模は大きいし、スタジアムに向かうアクセスも素晴らしい。特に氷川神社、最高だよね! 悪いけど埼玉スタジアムは、ちょっと遠く感じる。

次ページまるでスコットランド代表を応援しているよう。

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