林陵平がプレミアリーグ前半戦のベスト11を厳選!マニアならではのチョイスが満載「一緒にプレーしたら二桁いけそう(笑)」「シンプルに面白い」

2022年11月19日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「アーセナルが好調なのはサリバがいるから」

林氏が選んだプレミアリーグ前半戦のベスト11。

 カタール・ワールドカップの開幕に伴い、プレミアリーグは一時中断を迎えた。前半戦で鮮烈なパフォーマンスを見せたのは、いったいどの選手か。現役時代は東京ヴェルディなどでストライカーとして活躍し、現在は東京大学ア式蹴球部の監督を務める傍ら、「ABEMA」が生中継するプレミアリーグなどで解説もしている林陵平氏にベストイレブンを選出してもらった。

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GK
ジョーダン・ピックフォード(エバートン/イングランド代表)


 昨年とかは調子があまり良くないゲームとかもあったなかで、今年は非常に良い。シュートストップ、反応の速さなど、元々持っている能力は高くて、それを存分に出していますね。ワールドカップでイングランド代表の正ゴールキーパーは(アーロン)ラムスデイルのほうがいいという声もありましたが、今すごくノッテいるので、この調子なら個人的にはピックフォードでいいとと思う。チームを助けるセーブが多かったという印象です。

DF
ウィリアム・サリバ(アーセナル/フランス代表)


 アーセナルが好調なのは、前の選手もそうですけど、サリバがいるから。昨年はマルセイユに行っていて、ローンから帰ってきて今年どうなのかなというのはありましたが、プレシーズンも調子良かったですし、そのまま好調で牽引しているなと。スピードもあるし、潰せるし、強さもある。ミスも勿論あるんですけど、ミスした後のメンタリティの強さとかもすごく良いですね。

――同じアーセナルで戦う、冨安健洋の起用面への影響はどうですか?

(ガブリエウ)マガリャンイスとサリバがセンターバックであそこまでフィットしたので、中々あの2人を変えにくい。その分(ベン)ホワイトが右サイドバックに回って、冨安もセンターバックというよりは、左サイドバックで出たりもしている。今のマガリャンイスと特にサリバのところは代えられないのかなと思います。
 
ヨアキム・アンデルセン(クリスタル・パレス/デンマーク代表)

 とにかくロングキックの配給が上手いので、後ろからの司令塔みたいな。どんどん背後へのパスとか、スルーパスというか。ロングボールを蹴れますし、彼は前半戦ですごく目立っていましたね。セットプレーのヘディングも非常に強いですし。ビルドアップするというか、背後のスペースへの配給、フィードが上手いなと思いますね。

モハメド・サリス(サウサンプトン/ガーナ代表)

 守備範囲が広い。やっぱり身体能力が非常に高いんで、伸びてこないようなところも足が出てくるし。彼が1人で2人分守るみたいなのがすごく多いですね。身体能力も高いし、スピードもあるし、強さもあるので。それでいて左利きだし。伸びもあるし、バネもあるのでこれからが非常に楽しみな選手だなと感じています。

――現役時代、アフリカ人選手と対戦した際に、やっぱり身体能力の高さを感じたりしましたか?

 しますよ。ここ届かないだろうみたいなところで足が出てきたりとか。感覚的に違いますよね。リズムが。

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